犬の毛が抜けることは、季節による換毛のような自然な変化から、皮膚の炎症、寄生虫、アレルギー、ホルモンの異常などが関係している場合まで、さまざまな原因が考えられます。抜け毛の量だけでなく、左右対称か、一部分だけか、かゆみや赤みがあるかなどを確認することが大切です。
原因を自宅で特定するのは難しいため、いつから抜け始めたか、どの場所にどのような変化があるかを整理して、動物病院で伝えられるようにしておきましょう。
犬の毛が抜ける原因として考えられること
抜け毛には、正常な生理現象と病気に伴うものがあります。
換毛
季節の変化などに伴って毛がまとまって抜けることがあります。犬種や個体によって抜け毛の程度は異なります。
皮膚の炎症
皮膚炎などによって、かゆみや赤み、フケなどとともに脱毛が見られることがあります。
寄生虫・感染
ノミやダニなどの寄生虫、皮膚の感染などが関係して脱毛する場合があります。
ホルモンなどの異常
ホルモンの異常や全身性の病気などでも脱毛が起こることがあります。毛だけを見て原因を決めつけず、ほかの症状も確認しましょう。
抜け方と皮膚の状態を確認する
脱毛の見え方と皮膚の変化を具体的に観察します。
左右対称か
左右同じような場所の毛が抜けているのか、一部分だけなのかを確認します。
赤み・かゆみ
皮膚が赤い、掻く、舐める、噛むなどの変化がないか確認します。
フケ・かさぶた
フケやかさぶた、湿った部分などがないか観察します。
におい・分泌物
皮膚のにおいが強くなったり、分泌物が出たりしていないか確認します。
年齢や生活環境の変化も整理する
診察では最近の生活や体調の変化も重要な情報になります。
年齢
子犬、成犬、シニア犬では考えられる原因や注意点が異なることがあります。
食事の変更
フードやおやつを最近変更した場合は、変更時期も含めて伝えます。
ケア用品
シャンプー、ブラッシング用品、外用剤などを新しく使った場合は名称と開始時期を整理します。
生活環境
引っ越し、旅行、他の動物との接触、散歩環境の変化なども確認します。
動物病院で伝えたいポイント
抜け毛の経過を具体的に伝えられるように準備します。
発症時期
いつから抜け毛が増えたのか、徐々にか急にかを伝えます。
場所・範囲
どの部位から始まり、どの程度広がっているかを伝えます。
併発症状
かゆみ、赤み、フケ、におい、食欲や元気の変化などを伝えます。
診察メモ
伝える情報
- 年齢・犬種
- 抜け毛の開始時期
- 脱毛部位・範囲
- かゆみ・赤み
- フケ・かさぶた
- 食事変更
- シャンプー・薬
- 生活環境の変化
まとめ|抜け毛の量だけで判断しない
毛が抜ける原因は幅広いため、抜け方と皮膚状態を一緒に確認します。
原因候補
換毛、皮膚炎、寄生虫・感染、ホルモンなどの異常を考えます。
観察
左右差、脱毛範囲、赤み、かゆみ、フケなどを確認します。
背景
年齢、食事、ケア用品、生活環境の変化を整理します。
最終確認
受診時の準備
いつから、どこが、どのように抜けたかを記録し、皮膚の写真を残しておくと説明しやすくなります。急に広がる脱毛や強いかゆみ、皮膚のただれなどがある場合は早めに相談しましょう。

