犬の美容費はいくらかかる?年間予算の立て方と節約ポイント

犬の美容費はいくらかかる?年間予算の立て方と節約ポイント

犬の美容費は、トリミングサロン代だけでなく、シャンプー、ブラッシング用品、爪・耳・足裏のケアなどを含めて考えると年間予算を立てやすくなります。

必要なケアと頻度は、犬種、体格、被毛の長さや量、皮膚の状態、自宅でできるケアの範囲によって大きく変わります。そのため、「犬の美容費は一律で年間○円」と決めるのではなく、愛犬に必要な施術の1回総額と年間回数を積み上げるのが基本です。

参考として、2026年10月時点で確認できるペテモ幕張新都心店の料金表では、小型犬の例としてチワワ(ロング)のシャンプーコースが税込6,600円、シャンプー+カットコースが税込9,130円です。一方、店舗・犬種・サイズ・被毛状態によって料金は異なるため、この金額を全国共通の相場として使うことはできません。

 

美容費の年間予算=サロンの1回総額×年間回数+単独ケア+自宅用品+追加料金への予備費として計算すると、実際の家計に近い金額を出しやすくなります。

犬の美容費に含めたい主な費用

美容費を把握するときは、サロンの基本料金だけを記録しないことが大切です。愛犬の清潔や被毛管理に使っている費用をまとめて確認します。

シャンプー・トリミング料金

サロンでは、シャンプーのみのコースと、全身カットを含むコースで料金が異なるのが一般的です。さらに、犬種や体格によって料金区分が分かれている店舗もあります。

予約前に確認したい項目

  • 愛犬の犬種・体格に該当する基本料金
  • シャンプーのみか、カット込みか
  • 爪切り・耳ケア・足裏処理などが含まれるか
  • 毛玉・もつれ・抜け毛などの追加料金
  • オプションを付けた場合の総額

同じ「トリミング」という名称でも内容は店舗ごとに異なります。基本料金ではなく、毎回実際に必要となる施術を含めた総額を予算に使ってください。

爪・耳・足裏などの単独ケア

爪切り、耳のケア、足裏バリカン、足周りカットなどを単独で依頼すると、コース料金とは別に費用が発生することがあります。

たとえばペテモの一部店舗では、2026年10月時点で爪切りが小型犬税込770円、中型犬・大型犬税込1,100円、耳ケアやパウケアなどが税込770円と案内されています。これは特定店舗の料金例で、利用店舗によって異なります。

【費用だけでセルフケアへ切り替えない】

  • 犬が強く嫌がり安全に作業できない
  • 爪の血管位置などを判断できない
  • 耳や皮膚に赤み・臭い・痛みなどの異常がある
  • 保定が難しく犬や飼い主がけがをする可能性がある

安全にできないケアは、節約目的で無理に自宅化しないことが重要です。異常がある場合は美容目的のケアだけで済ませず、動物病院へ相談してください。

自宅で使うシャンプー・ブラシなど

サロンを利用していても、自宅でブラッシングや部分的な手入れを行う家庭では用品代がかかります。

費用区分 主な用品
繰り返し使う用品 ブラシ、コーム、ドライ用タオルなど
消耗する用品 犬用シャンプー、ケアシートなど

ブラシのように長く使えるものは購入年に費用が偏ります。シャンプーなどの消耗品は、1本の価格だけではなく年間に何本使うかまで記録すると予算が安定します。

追加料金

美容費が予定より増えやすいのが追加料金です。毛玉・もつれ、抜け毛、サイズ超過、施術時間の増加などで追加料金が設定される場合があります。

実際にペテモは2025年6月から、資材費や水道光熱費などの上昇を理由にグルーミングサービスの価格を改定しています。美容費は前年の料金を固定せず、予約時点の最新料金を確認することが必要です。

犬の美容費はいくら?年間予算を計算する方法

全国共通の美容費を当てはめるより、利用予定のサロン料金から自宅の年間額を計算した方が正確です。

1回の総額を確認する

まず、愛犬が利用するコースに必要な追加料金を足し、1回あたりの支払額を確認します。

1回総額に入れるもの

  • 基本コース料金
  • 毎回利用するオプション
  • 必要な単独ケア
  • 発生しやすい追加料金

割引がある場合も、期限や利用条件を確認します。常に利用できるとは限らない割引を年間予算の前提にすると、実際の支出との差が大きくなることがあります。

年間の利用回数を掛ける

1回総額が分かったら、予定する年間利用回数を掛けます。利用頻度は犬種名だけで機械的に決めず、被毛の伸び方、毛玉のできやすさ、皮膚状態、生活環境、サロンからの助言などを見て調整します。

たとえば、1回8,000円のケアを年6回利用するなら、サロン費は年間48,000円です。1回10,000円で年8回なら年間80,000円になります。

 

「1回が安いか」だけでなく、「1回総額×年間回数」で比較すると、家計への負担が分かりやすくなります。

自宅用品と予備費を加える

サロン費だけでなく、年間に購入するシャンプーやブラシなどの用品代を加えます。さらに毛玉料金、料金改定、予定外の単独ケアなどに備える金額を別枠で持っておくと、予算超過を防ぎやすくなります。

項目 計算方法
サロン費 1回総額×年間回数
単独ケア 1回料金×利用回数
自宅用品 年間購入予定額を合計
予備費 追加料金などに備えて別枠で確保

年間額を12か月で割って積み立てる

美容費は毎月同額で発生しないため、年間額を12か月で割って積み立てておくと支払月の負担をならせます。

【年間予算の計算例】

  • サロン:8,000円×年6回=48,000円
  • 自宅用品:年間6,000円
  • 単独ケア・追加料金への予備:年間6,000円
  • 年間合計:60,000円
  • 60,000円÷12か月=月5,000円を確保

これは計算方法を示すための仮定です。犬の標準美容費ではありません。実際に利用する店舗料金と愛犬のケア頻度へ置き換えてください。

美容費が高くなりやすいケース

美容費は犬の大きさだけで決まりません。被毛の特徴や必要な施術、追加ケアによって年間額が変わります。

  • 定期的な全身カットが必要
  • 被毛が長く毛玉やもつれが起こりやすい
  • 大型犬などで料金区分が高い
  • 毎回オプションケアを利用する
  • 自宅ケアが難しく単独メニューもサロンへ依頼する
  • 皮膚状態などに合わせた特別なケアが必要

反対に、カットを必要としない犬でも、シャンプー、爪切り、耳や足裏の手入れなどが必要になることがあります。「カット不要=美容費ゼロ」ではありません。

犬の美容費を無理なく節約する方法

美容費を抑えるときは、必要なケアそのものを減らすのではなく、不要な追加費や重複を減らします。

自宅で安全にできる日常ケアを続ける

愛犬が受け入れられる範囲でブラッシングを習慣にすると、被毛の状態を確認しやすくなります。犬によっては、もつれや毛玉が深刻になる前に気づくきっかけにもなります。

ただし、強く嫌がる犬を無理に押さえつけたり、技術が必要な作業まで自宅で行ったりするのは避けます。

同じ条件でサロン料金を比較する

店舗を比較するときは「シャンプー5,000円」「カット8,000円」のような基本料金だけを比べず、愛犬に必要な内容をそろえます。

比較条件

  • 基本コースに含まれる施術
  • オプションを加えた最終料金
  • 毛玉などの追加料金条件
  • 会員費や割引条件
  • 通いやすさと予約の取りやすさ

安い基本料金でも、必要な施術が別料金なら最終的に高くなることがあります。

不要なオプションを毎回付けない

オプションは「人気だから」ではなく、愛犬に必要かどうかで決めます。毎回同じオプションを付けている場合は、目的と必要性を確認してください。

割引は年間総額で判断する

次回予約割引や会員価格があっても、それを使うために必要以上の頻度で通えば年間支出が増える場合があります。

割引率ではなく、必要な年間回数を利用したときの総額で比較することが大切です。

節約しない方がよい美容費

美容は見た目を整えるだけでなく、清潔維持や体の変化に気づく機会にもなります。費用を下げるためだけに必要なケアを長期間先延ばしにするのは避けましょう。

【金額だけで削らない方がよいケース】

  • 毛玉やもつれが強く、皮膚への負担が心配される
  • 爪が伸びて歩き方へ影響している
  • 自宅で安全にケアできない
  • 皮膚の赤み、傷、強い臭い、かゆみなどがある
  • 耳や足先を触ると痛がる

皮膚や耳などに異常があるときは、美容サロンだけで判断せず動物病院へ相談してください。美容費と医療費は目的が異なります。

美容費の予算は毎年見直す

前年と同じ金額をそのまま使うのではなく、実績と最新料金を確認します。サロン料金は改定されることがあり、犬の体格・年齢・被毛状態によって必要な施術も変わります。

確認するもの 翌年へ反映する内容
サロン利用履歴 実際の回数と1回総額
追加料金 発生原因と頻度
自宅用品 購入回数・交換周期
愛犬の状態 被毛・皮膚・体格の変化
料金表 価格改定・コース内容変更

予算を超えた場合は、単純に翌年の金額を削るのではなく、「利用回数が増えた」「追加料金が多かった」「料金改定があった」など原因を分けて確認します。

犬の美容費は1回料金ではなく年間総額で考える

犬の美容費は、サロン代、自宅用品、単独ケア、追加料金まで含めて年間で考えると管理しやすくなります。

まず利用するサロンで愛犬に該当する1回総額を確認し、年間回数を掛け、自宅用品と予備費を加えてください。その年間額を12か月で割れば、毎月いくら確保すればよいかが分かります。

 

節約は必要なケアを減らすことではなく、安全に自宅でできる部分と専門家へ任せる部分を分け、不要な追加費を減らすことが基本です。

料金参考:ペテモ「グルーミング(トリミング)料金表」「グルーミングサービス内容変更と価格改定のお知らせ」。料金・サービス内容は店舗や時期によって変わるため、利用前に各店舗の最新情報を確認してください。