犬の医療費で後悔しやすいのは、平均額だけを見て予算を決めたり、保険に入っているから大丈夫だと考えたりして、実際の診療条件や突発費を確認しないまま予算を固定してしまうことです。
診療費は、年齢、健康状態、検査内容、通院回数、入院・手術の有無などで変わります。予算を決める前に「予定できる費用」と「突然発生する費用」を分けましょう。
医療費は年間平均だけで決めず、定期的な診療費・急な受診用の予備費・保険で自己負担になる部分を分けて確認します。
まず医療費に何を含めるか決める
| 区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 予定しやすい費用 | 健康診断、定期通院、継続薬など |
| 予防費 | ワクチン、寄生虫予防など |
| 突発的な医療費 | 病気・けが、急な検査、入院、手術など |
| 保険関連 | 保険料、免責、補償対象外、自己負担分など |
平均医療費をそのまま自分の予算にしない
平均値は参考になりますが、「この金額を用意すれば十分」という保証ではありません。犬種、年齢、健康状態、地域、受診内容などで実際の支出は変わります。
若い犬の支出額を生涯の予算として固定しないことが大切です。
予定できる費用と予測できない費用を分ける
- 定期健康診断
- 持病の定期通院
- 継続薬
- 予定された再検査
別枠にしたい突発費
- 急な嘔吐・下痢・けがなどの受診
- 追加検査
- 夜間・休日診療
- 入院
- 手術
- 退院後の再診や薬
診察代だけでなく検査・薬・再診まで考える
症状によっては診察後に検査が必要になり、その結果で薬、処置、再診、追加検査へ進む場合があります。高額になりそうな診療では、可能な範囲で何が見積もりに含まれているかを確認します。
夜間・休日は受診先と移動費まで確認する
事前に調べておきたい項目
- かかりつけ病院の診療時間・休診日
- 夜間・休日に相談できる病院
- 自宅からの所要時間
- 車がない場合の移動方法
- 時間外料金の有無
- 受診前に電話が必要か
節約するなら受診を減らすより家計管理を見直す
- 診療明細を保管する
- 定期通院は年額へ換算する
- 保険料と病院代を分ける
- 予防費と病気・けがの医療費を分ける
- 急な通院用の予備費を生活費と分ける
- 保険更新時に補償内容を確認する
費用が心配でも急ぐ症状は受診を優先する
呼吸が苦しそう、意識や反応がおかしい、けいれんが続く、尿が出ない、激しい嘔吐・下痢でぐったりしている、大きな事故や中毒の可能性があるなど、緊急性が疑われる場合は費用比較より先に動物病院へ連絡します。
ペット保険に入っていても医療費0円にはならない
現在の契約について、補償割合、通院・入院・手術、上限、回数、免責、補償対象外、既往症、待機期間、窓口精算か後日請求かを確認します。
後日請求型では、いったん診療費を支払う必要があるため、一時的な支払い資金も考えます。
保険料と医療費は家計上分けて記録する
- 病院で支払った診療費
- ペット保険料
- 保険金として戻った金額
- 最終的な自己負担額
若い犬でも医療予算ゼロにしない
若く健康な犬でも、誤食、けが、胃腸症状、皮膚症状などで受診が必要になることがあります。前年に通院が少なかったからといって、予備費までゼロにしないようにします。
シニア期は予算を更新する
定期通院、継続薬、検査頻度の増加などがあれば、前年の予算をそのまま使わず現在の条件で見直します。
医療費の予算を決める前のチェックリスト
- □ 医療費に何を含めるか決めた
- □ 健康診断・予防・病気治療を分けた
- □ 定期通院と継続薬の費用を確認した
- □ 急な通院用の予備費を別枠にした
- □ 夜間・休日の受診先を調べた
- □ 緊急時の移動方法を決めた
- □ ペット保険の現在の補償条件を確認した
- □ 補償外費用や立替払いを想定した
- □ 犬の年齢・持病の変化を予算へ反映した
犬の医療費で後悔しないためには、「平均はいくらか」より先に、「自分の犬に予定されている診療」と「予定できない診療へどう備えるか」を確認することが重要です。


