共働きで犬を飼う費用は?シッター・ホテル代まで家計シミュレーション

共働きで犬を飼う費用は?シッター・ホテル代まで家計シミュレーション

共働きで犬を飼うときは、フードや医療費など一般的な飼育費に加えて、長時間の留守番を補うための費用を考えておく必要があります。

特に、残業・出張・休日出勤がある家庭では、ペットシッター、ペットホテル、デイケア、見守りカメラなどを利用する可能性があります。これらを「必要になったときだけ考える費用」にしてしまうと、忙しい月に支出が重なりやすくなります。

共働き家庭では、通常の飼育費と「留守番対応費」を分けて予算化するのがポイントです。

共働きで犬を飼うと通常の飼育費に何が追加される?

共働きだから必ず高額になるわけではありません。夫婦・家族の勤務時間、在宅勤務の有無、通勤時間、犬の年齢や性格によって追加費用は大きく変わります。

費用 共働き家庭で増えやすい場面
ペットシッター 帰宅が遅い日、長時間留守になる日
ペットホテル 出張、旅行、夫婦とも不在になる日
デイケア・一時預かり 日中の世話を継続的に任せたい場合
見守り機器 留守中の様子を確認したい場合
自動給餌・給水用品 食事や水分管理を補助したい場合
緊急時の送迎・預け先 残業、入院、交通トラブルなど

ここで大切なのは、機器を買えばシッターが不要、シッターを頼めばすべて解決、と考えないことです。犬に必要な世話と留守番時間を先に確認し、その不足部分だけをサービスや用品で補います。

まず通常の飼育費を家計に入れる

共働き家庭でも、基本となる飼育費は他の家庭と同じです。

  • フード・おやつ
  • ペットシーツなどの日用品
  • 健康診断・予防
  • 病気・けがの医療費
  • トリミング・ケア
  • ペット保険へ加入する場合の保険料
  • 首輪、ハーネス、ベッドなどの用品交換

これに、共働き家庭で実際に必要となる留守番関連費を上乗せします。

ペットシッター代は「1回料金×利用回数」で計算する

ペットシッターは、飼い主の自宅へ来てもらい、食事、トイレ、散歩など必要な世話を依頼するサービスです。

料金は地域、犬の大きさ、訪問時間、頭数、交通費、繁忙期などで異なります。現行の料金例として、日本ペットシッターサービス神戸中央店では、60分の基本コースが小型犬1頭3,200円、中型犬3,700円、大型犬4,200円と案内されています。

これは全国平均ではなく、あくまで1事業者の料金例です。 実際の予算は利用予定の事業者で確認してください。

シッター費の計算

1回の総額 × 月の利用回数

月4回利用する例

仮に1回3,200円で月4回利用すると、

3,200円 × 4回 = 12,800円/月

となります。

月8回利用する例

同じ条件で月8回なら、

3,200円 × 8回 = 25,600円/月

です。

実際には交通費、鍵の受け渡し、事前打ち合わせ、繁忙期料金などが別途必要になる場合があります。見積もりでは「基本料金」だけでなく、1回利用したときの最終的な総額を確認してください。

ペットホテル代は出張・旅行の日数から年間予算を作る

ペットホテルは毎月使わなくても、夫婦ともに家を空ける出張、帰省、旅行などで必要になることがあります。

ホテル料金も施設、部屋、犬の大きさ、時期、追加サービスによって異なります。現行の料金例として、Coo&RIKU豊田店では犬猫の宿泊コースについて、スーペリア3,300円~、デラックス4,950円~、スイート6,050円~と案内されています。

これも全国相場ではなく、特定施設の料金例です。

1泊料金 × 年間の宿泊日数 ÷ 12

とすると、ホテル代を毎月積み立てる金額を出せます。

年間6泊する例

1泊3,300円として年間6泊利用する場合、

3,300円 × 6泊 = 19,800円/年

月割りすると、

19,800円 ÷ 12 = 1,650円/月

をホテル積立として確保する計算です。

年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などは通常期と料金が異なることがあります。出張や旅行が多い家庭は、前年の利用日数だけでなく、今後の予定も含めて見積もります。

共働き家庭の家計シミュレーション

ここでは、実際の料金を決めつけず、共働き家庭がどのように予算を組むかを例で確認します。

ケース1|普段は留守番でき、月4回だけシッターを利用

項目 月の考え方
通常の飼育費 各家庭の実額
シッター 3,200円×4回=12,800円
ホテル積立 年間6泊・1泊3,300円なら1,650円
留守番関連追加費 月14,450円の例

このケースでは、通常の飼育費とは別に、留守番・宿泊対応として月約14,450円を見込む計算になります。

ケース2|シッターを月8回利用する

項目 月の考え方
シッター 3,200円×8回=25,600円
ホテル積立 月1,650円
留守番関連追加費 月27,250円の例

利用回数が増えると、共働き特有のサービス費だけで月2万円を超えることがあります。

犬を迎える前に「毎日シッターを使わないと生活が成立しない働き方か」を確認することが重要です。

見守りカメラや自動給餌器だけで留守番問題が解決するわけではない

見守りカメラ、自動給餌器、自動給水器などは、共働き家庭の負担を軽くする用品です。ただし、人による世話の完全な代替ではありません。

例えば、見守りカメラでは犬の異変を確認できても、実際に嘔吐物を片付けたり、体調不良の犬を動物病院へ連れて行ったりすることはできません。

手段 できること
見守りカメラ 様子の確認、機種によって音声通話など
自動給餌器 設定した時間の食事補助
シッター 人による食事、トイレ、散歩など
ホテル・預かり 長時間・宿泊を伴う不在への対応

必要なのが「確認」なのか、「食事」なのか、「散歩や排泄を含む人の世話」なのかを分けて選びましょう。

子犬・シニア犬・持病がある犬は留守番計画を別に考える

共働きでも犬の年齢や健康状態によって必要な対応は異なります。

子犬

排泄、食事、生活リズムづくりなどで成犬より手がかかる時期があります。迎えた直後から長時間の留守番を前提にせず、休暇、在宅勤務、家族の協力、シッターなどを事前に組み合わせます。

シニア犬

年齢とともに排泄間隔、服薬、歩行、認知機能などへの配慮が必要になることがあります。若い頃に問題なく留守番できていても、同じ方法を続けられるとは限りません。

持病がある犬

投薬時間、食事、発作や体調変化への対応などが必要な場合があります。預け先やシッターが医療的対応をどこまで行えるかは事前確認が必要です。

今の犬だけでなく、年齢を重ねたときにも共働きを続けながら世話できるかまで考えておくと、長期の家計計画を立てやすくなります。

残業・出張時の「緊急プラン」を作っておく

共働き家庭で困りやすいのは、予定していた勤務時間より帰宅が遅くなるケースです。

事前に決めておきたいこと

  • 何時間以上の留守番になったら対応を入れるか
  • 当日依頼できるシッターがいるか
  • 家族や親族に頼れるか
  • 鍵をどう管理するか
  • 緊急時に動物病院へ連れて行ける人がいるか
  • 急な宿泊が必要な場合のホテル候補

サービスを使うかどうかは別として、候補を事前に調べておけば、当日にゼロから探す必要がありません。

夫婦の勤務時間をずらせるとサービス費を減らせることもある

共働きだから必ず外部サービスを多用する必要はありません。勤務時間や出社日を調整できる家庭では、犬がひとりになる時間を短くできる場合があります。

  • 出社日を夫婦でずらす
  • 在宅勤務日を分ける
  • 早出・遅出を組み合わせる
  • 昼休みに一度帰宅できるか確認する
  • 家族の協力を曜日で固定する

ただし、犬の世話をするために無理な働き方を続けると、飼い主側の負担が大きくなります。費用だけでなく、時間と継続可能性も含めて考えます。

シッターやホテルは料金だけで選ばない

留守中に犬を任せるサービスでは、安さだけでなく安全面の確認が重要です。

  • 動物取扱業の登録内容
  • 犬の体格や年齢への対応
  • 散歩・食事・投薬など対応範囲
  • 緊急時の連絡方法
  • 動物病院受診が必要な場合の対応
  • キャンセル規定
  • 繁忙期料金
  • 追加料金

特に投薬や持病への対応はサービスごとに異なります。「預かってもらえる」ことと「必要なケアまで対応できる」ことを分けて確認してください。

共働きの飼育費を抑えるなら利用回数を最適化する

留守番費を抑える方法として有効なのは、必要なケアまで削ることではなく、外部サービスが本当に必要な日を整理することです。

  • 夫婦の出社日が重なる日だけシッターを利用する
  • 長時間勤務の日だけ依頼する
  • 旅行予定を早めに決めて預け先を確保する
  • カメラで十分な日と人の世話が必要な日を分ける
  • 年間の利用回数を記録して翌年の予算へ反映する

犬の排泄・食事・運動・健康管理に必要な対応を、節約目的だけで省かないようにします。

留守番そのものにかかる費用を詳しく整理したい場合は、年間予算として別に確認すると家計へ組み込みやすくなります。

あわせて確認したい関連記事

費用だけでなく、原因や受診判断もあわせて確認すると、必要な検査・準備を整理しやすくなります。

犬を迎える前に1週間の生活をシミュレーションする

費用計算の前に、夫婦それぞれの勤務時間を書き出してみましょう。

確認すること 家計への影響
家を出る時間 朝の散歩・食事時間
最も早い帰宅時間 通常の留守番時間
最も遅い帰宅時間 シッター等が必要か
残業頻度 月の追加利用回数
出張頻度 ホテル・宿泊日数
休日出勤 休日の預かり費

「普段の日」だけでなく、忙しい週でも犬の世話が成立するか確認することが重要です。

犬を迎える前に時間・住環境も含めて確認したい場合は、費用以外の条件も一緒に整理しましょう。

共働きで犬を飼う費用は、一般的なフード代や医療費だけでは判断できません。

  • 通常の飼育費
  • シッターなど日常の留守番対策
  • ホテルなど出張・旅行時の費用
  • 見守り用品などの初期・交換費
  • 急な残業や体調変化に備える予備費

「毎月いくらかかるか」だけでなく、夫婦とも帰れない日に誰が世話をするのかまで決めたうえで家計を作ることが大切です。

シッターやホテルを毎日使う必要がなければ、必要な日だけ利用して費用を調整できます。一方、外部サービスを頻繁に使わないと生活が成立しない場合は、その費用を犬を迎える前から固定費に近いものとして見積もっておきましょう。

料金例の確認先:日本ペットシッターサービス神戸中央店/Coo&RIKU豊田店。掲載料金は記事制作時点で確認した各事業者の料金例であり、全国一律の料金ではありません。