【内服薬や外用薬が適用!】犬のアレルギー性皮膚炎の治療法

犬のアレルギー皮膚炎は、最近増えているにも関わらずまだ治療が難しく、改善にも時間がかかるといわれている皮膚疾患です。

それでも、根気よく付き合うことによって確実に改善されていくので、日頃の生活に気を配りながら対応していきましょう。アレルギー性皮膚炎の治療には、かゆみや赤みを軽減するために内服薬や外用薬が適用されます

代表的な内服薬にステロイド剤がありますが、抗炎症作用が大変強力で、かゆみに対して絶対的な効果を発揮します。しかし、感染症やホルモン異常などの副作用を起こす可能性があるといわれており、そのためステロイド剤の使用を嫌がる方も多いようです。

ただし、使用しないほとんどのケースで症状が悪化しているので、やはり最初からステロイド剤は使用した方が無難だといえるでしょう。

副作用のリスクを回避するために用いられている方法もあり、「多剤併用療法」と呼ばれています。多剤併用療法とは、あらゆる薬を少しずつ混合して使用する療法のこと。

抗ヒスタミン剤、抗アレルギー薬、ビタミン、ミネラルなどを使用しますが、例えばステロイド剤の場合、単体では0.3mg/kgのところを0.1mg/kg以下に減量することが可能ですし、完全に中止できることもあります

薬を使った治療の他に、根本的な改善法としてまずはアレルゲンから犬を遠ざけることから始まります。

アレルギー性皮膚炎とは、体に備わっている免疫力が病原体以外の花粉やハウスダイスを異物とみなして過剰に反応し、皮膚にかゆみや赤みが出る症状のことをいいますが、そのアレルゲンは犬によってさまざま。

花粉、カビ、ダニ、ホコリ、たんぱく質を始めとした食物、小麦、フケなどがあげられますが、検査によって何がアレルゲンとなっているかを調べます

環境の中のものがアレルゲンとなっている場合は完全排除することは難しいのですが、食べ物の場合は完全除去が可能で、食事のみ改善して症状が軽くなることも多いにあります。

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犬のアレルギー性皮膚炎の原因と改善法

動物には、病原体から体を守っている免疫機能が備わっています。免疫機能がウイルスや細菌などの病原体に反応して徹底的に戦い、排除するのですが、ハウスダイス、花粉、食物などに免疫機能が過剰に反応することによって皮膚炎が生じることがあります

それをアレルギー性皮膚炎といい、かゆみや赤みを伴うことが特徴です。

特に、耳、目の周り、足の付け根、わきの下などに発生します。同時に外耳炎を起こす場合もあり、また皮膚症状の他に下痢などの消化症状も認められます。

そもそもアレルギーになりやすい体質だったり、環境の中でアレルギーを発症したりすることもありますが、特定の食物によってアレルギーを起こすこともあります

アレルゲンとなりうる食物は、主にたんぱく質が原因になることが多いようです。牛乳、卵、肉類、穀類などがあげられますが、どのたんぱく質が原因なのかは、それぞれの犬によって異なりますので、詳しく検査する必要があるでしょう。

炭水化物や脂質はほぼアレルギーの原因にはなりませんが、炭水化物源や脂質源として知られている食物にわずかでもたんぱく質が含まれていたらアレルギーの原因になることがありますので注意が必要です。

検査により食物がアレルゲンとなっていることがわかったら、食事を改善する必要があります

食物だけがアレルギーの原因になっていることは実は少なく、アレルギーは複数の原因がかさなって起きていることが大半。

それでも、食事を改善することによりアレルギー症状がよくなる例はよくあるようです。基本的には、アレルゲンを与えないことが先決

具体的には「除去食」と呼ばれている方法を実践し、今まで食べたことのないたんぱく質を選ぶこととなります。

その際には、できるだけ消化性の高い良質のたんぱく質を、できるだけ種類を限定して与えます。するとすぐに消化、分解されるため免疫機能は反応しにくくなるのです。

食物アレルギーは、一生のつきあい。獣医の指導のもと、アレルギーを起こさないような食事方法へと改善しましょう。

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犬のアレルギー・皮膚炎への正しい対処法

犬のアレルギーといっても、その症状はさまざま。蕁麻疹や、花粉症、喘息などもアレルギー症状のひとつだといえます。

慢性アレルギー性皮膚炎には、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの二つがあります。症状は、耳、目の周り、わきの下、足の付け根あたりに炎症がおき、かゆみを生じるのが特徴です。まぶたの炎症が強いときは、結膜炎を起こしている可能性もあります。

アレルギーの原因となっているものは犬によって異なり、動物病院で診察を受け詳しく検査してみなければわかりません

アレルゲンが判明した場合は、そのアレルゲンを生活の中から徹底排除するために生活習慣を改善していきます。徹底的に排除することはなかなか難しいことですが、食物の場合は徹底除去が可能です。

生活習慣の改善と並行して治療を行いますが、アレルギー性皮膚炎の治療はいかにかゆみを抑えるかにつきるでしょう。

初期症状の場合は、数種類の抗ヒスタミン剤と低用量のステロイド剤のみで効果が出ます

ステロイド剤を嫌う方もいますが、使用しないほとんどのケースで症状が悪化して、最終的にはやはりステロイド剤を使うことになるため、悪化する前に使用することが賢明です。

重度のアトピー性皮膚炎が慢性化している場合は、ステロイド剤のほか、免疫調整剤やビタミン、ミネラル剤などが混合された多剤併用療法を長期的に行うことで改善が見込めるでしょう。

たくさんの種類を混ぜても、混ぜることによりそれぞれの量を少なくすることができるので副作用の心配はありません

また、通常のシャンプーはアトピー性皮膚炎やアレルギーには適していませんので、アトピーやアレルギーの治療に適したシャンプーを使用してください。

細菌性アレルギーには、シャンプーをすると皮膚炎が悪化する可能性がありますので、決してシャンプーをしてはいけません。皮膚が炎症を起こしていることに気づいたら、シャンプーはせずまずは動物病院へ相談しましょう。

アレルギー犬の薬~種類や副作用は?

愛犬がアレルギーを起こしている場合は、生活環境を変えるほか、かゆみや炎症を抑えるための薬が投与されます。よく使われる薬の種類と副作用を理解して使用するようにしましょう。

ステロイド剤
抗炎症作用が強い薬です。かゆみに対しては絶対的な効果を発揮してくれます。しかし、長期的に使用することにより、感染症や糖尿病、ホルモン異常を起こす可能性があるといわれています。

多剤併用療法では、あらゆる薬を少量ずつ用いるため、副作用の危険を抑えることが可能です。犬のアレルギー治療は、このステロイド剤をいかにして抑えるかがポイントとなります。

一般的に使われるステロイド剤は「プレドニゾロン」という薬で、使用始めは0.3mg/kgを毎日投与することになりますが、症状が安定していれば徐々に減量することができます。多剤併用療法では0.1mg/kgに抑えることができます。

抗ヒスタミン剤
抗アレルギー薬
かゆみの原因である「ヒスタミン」をブロックします。これらは単独では大きな効果は発揮せず、おだやかに作用して副作用もほとんどありません。

その分効果は薄いのですが、他の薬を併用することで十分な効果を期待できます。

甲状腺製剤
皮膚がべたついているアトピー性皮膚炎や、甲状腺機能低下を併発しているケースに用いられます。甲状腺ホルモンはアトピー性皮膚炎の犬の場合、その多くが不足しています。甲状腺ホルモンは体温の維持など生命維持に関わる働きをするホルモンなので、不足分を補うのが目的です。

抗生剤
抗真菌剤
皮膚のバリア機能が低下すると、細菌の二次感染が併発することがありますので、それを防ぐために用いられます。

ビタミン
ミネラル
この二つが不足すると全ての生理機能に異常をきたすため、機能が弱っている犬に補います。複合剤として摂取することがほとんどです。

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