愛犬が亡くなった後、自宅で安置する時は、清潔な敷物と涼しい場所を用意し、保冷しながら火葬先へ相談します。何日でも同じ状態を保てるわけではないため、亡くなった時刻、身体の状態、室内環境を伝えて日程を決めましょう。
呼吸や心拍の判断に迷う、突然動かなくなったなど、死亡したか確かでない時は、安置を始めず直ちに動物病院へ連絡してください。死因の検査を希望する場合も、火葬の手配と並行して主治医へ相談します。
先に、寝かせる場所と身体を支える台を用意する
直射日光や暖房を避け、家族が状態を確認できる涼しい場所を選びます。同居動物や子どもが保冷剤を触ったり、敷物を引っ張ったりしないよう区画を分けます。
犬の身体が無理なく収まる箱やトレーなどへ、防水用のシート、吸水シーツ、タオルを敷きます。大きな犬は、床から持ち上げ直す回数を減らせる位置を考え、必要なら搬送先へ準備する物を聞きます。
最初に目指すのは、身体を無理に整えることより、清潔に支えて冷やし続けられる状態です。火葬用の棺を急いで購入せず、手元の箱を使えるか先に確認できます。
汚れはやさしく拭き、無理に姿勢を変えない
口や鼻、お尻などから体液が出る場合があります。柔らかい布でやさしく拭き、濡れた敷物は取り替えます。液体が出ることだけで原因を判断したり、自己流で内部へ詰め物をしたりしないようにします。
手足は自然に寝かせられる範囲で整え、すでに硬くなっている関節を力で曲げません。目や口を無理に閉じようと押さえ続けたり、接着剤などで固定したりせず、気になる点を火葬先へ相談します。
注射針や医療機器が付いている場合は、自分で抜いたり外したりせず病院へ連絡します。身体や汚れに触れる時は手袋などで直接触れることを減らし、作業後は手を洗ってください。
保冷剤は、交換できる数を用意する
タオルなどで包んだ保冷剤をお腹周りなどへ当てて冷やし、ぬるくなったら交換します。身体の大きさや状態に合わせた置き方を、火葬先へ確認しましょう。
保冷剤の結露や氷の溶け水で敷物が濡れないようにします。布を何枚も重ねて冷気を遮らないかも確認し、冷やす部分と吸水する部分を分けて管理します。
手元にそろえる物
- 身体を無理なく支える箱やトレー。
- 防水シート、吸水シーツ、交換用のタオル。
- 保冷剤と交換分、包む布。
- 手袋、使用した敷物を分ける袋。
- 火葬先と動物病院の連絡先。
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ドライアイスを使う場合は、業者の説明を受ける
ドライアイスは強く冷やせる一方、凍傷や二酸化炭素中毒、密閉による破裂の危険があります。量や設置を自己流で決めず、供給元や火葬先から扱い方の説明を受けてください。
ドライアイスを入れた箱へ顔を近づけたり、箱の中へ顔を入れたりしないでください。
素手で触れず、密閉容器に入れず、十分に換気します。子どもや同居動物が近づかないようにし、扱いが難しければ保冷方法や施設預かりを火葬先へ相談します。
国民生活センターは、人の棺内に使われたドライアイスによる二酸化炭素中毒事故を注意喚起しています。ペットの安置でも、箱の大きさだけで安全と考えず、同じ物質の取扱いに注意が必要です。
日数より、現在の状態と保冷できる環境を伝える
「冬だから冷やさなくてよい」「何日以内なら大丈夫」と一律に判断しません。室温、暖房、体格、病気や身体の状態、保冷を続けられるかで変化の仕方が異なります。
体液が増えた、においが変わった、保冷が追い付かない時は、予約日を待たず火葬先へ連絡します。芳香剤でにおいを隠すだけにせず、早い日程への変更や、利用可能なら施設での安置を相談してください。
搬送までに、箱と中身の扱いを確認する
箱の外寸、重さ、敷物をそのまま持参できるかを聞きます。運搬に使える物と、一緒に火葬できる物は別です。保冷剤や防水シートなどは、受付で分かるように説明します。
身体を動かす時は箱の底を支え、大きな犬は一人で無理に抱えません。迎えを頼むなら、階数や搬出経路、必要な介助を先に伝え、家族が安全に見送れる搬送方法を決めましょう。