犬が亡くなったらまず何をする?火葬までの流れを順番に解説

犬が亡くなったらまず何をする?火葬までの流れを順番に解説

愛犬が亡くなったときは、まず死亡が確かかを確認し、その後に体を安置して火葬までの時間を整えます。遺骨の扱い、見送り方、手続きのすべてを、その場で一度に決める必要はありません。

ここでは、状態の確認、安置、家族への連絡、火葬先への相談、当日の引き渡し、届出の順に説明します。判断や作業が難しいときは、一人で進めず動物病院や火葬先に手伝える範囲を聞いてください。

呼吸や反応が分からない場合は、すぐ動物病院へ連絡する

呼びかけに反応しない、胸の動きが見えない場合でも、飼い主だけで死亡を断定しません。特に突然倒れた、事故に遭った、体が冷えている場合は、まず病院へ電話し、直前の様子と現在の状態を伝えます。

生死の判断に迷う間は、火葬の予約や保冷を先にせず、救急の相談を優先してください。

口へ水を流し込む、強く揺するなどはせず、病院の指示を受けます。受診する場合は、移動の仕方も確認します。

病院で亡くなった場合は、体の引き取り時刻、必要な安置方法、持ち帰るときの注意を聞きます。突然の死亡で原因の確認を希望する場合も、火葬前に病院へ相談してください。

関連:犬が亡くなったら動物病院に連絡する?まず確認したいこと

死亡確認後は、涼しい場所に清潔な寝床を用意する

箱や棺、タオル、吸水シーツ、保冷剤を用意します。箱の底が体重に耐え、運ぶときに抜けないことも確認してください。大型犬など持ち上げるのが難しい場合は、無理に一人で動かさず搬送を相談します。

  • 直射日光や暖房の風を避けた、涼しく静かな場所を選ぶ
  • 箱や寝床に吸水シーツと清潔なタオルを敷く
  • 体をやさしく寝かせ、汚れがあれば軽く拭き取る
  • お腹や背中などに、布で包んだ保冷剤を添えて冷やす
  • 保冷剤が温まったら交換し、寝床の濡れも確認する

体が硬くなっている場合は、箱に収めようとして脚や首を強く曲げません。目や口も無理に閉じようとせず、そのままの状態を伝えて対応を聞きます。出てきた体液は清潔な布などで受け、体の奥へ物を詰める作業は自己流で行わないようにします。

安置用の布や保冷剤を、そのまま火葬へ入れられるとは限りません。安置に使う物と、火葬のとき棺に残せる物は分けて確認します。

自宅で何日待てるかは、体の状態と予約先へ相談する

「冬だから数日大丈夫」「保冷剤があれば何日でも待てる」とは考えません。室温、体の大きさ、亡くなる前の状態、保冷の方法などで、安置できる条件は変わります。

家族が帰るまで待ちたい場合は、その希望時刻を火葬先へ伝えます。自宅での保冷が難しい、においや体液などの変化がある場合は、早めの搬送や施設での安置が可能か、料金とともに相談してください。

家族全員が集まれない場合は、火葬前に会う人、写真などで別れを共有する人を分ける方法もあります。待つ日数だけを先に決めず、体の状態を保てる方法と合わせて考えます。

関連:愛犬が亡くなったとき自宅で安置する方法|火葬までに準備すること

火葬先へ電話する前に、三つの希望を家族で確認する

最初に決めたいのは、遺骨を返してほしいか、どこまで立ち会うか、用意できる予算です。細かな供養用品より、この三つを共有すると、相談するプランを絞りやすくなります。

先に確認する希望 火葬先へ聞くこと
遺骨を残したい 一体ずつ火葬するか、返骨の有無、全部か一部か、骨壺の扱い
家族で見送りたい お別れ、火葬、拾骨のどこに立ち会えるか。参加人数と場所
費用を決めたい 搬送・火葬・骨壺など必要な物を含む支払総額と追加条件

合同火葬では、一般に個別の遺骨を返してもらえません。後で希望を変えても取り分けられない場合があるため、返骨に迷っている段階で契約を急がないようにします。

 

火葬の方法と、その後の納骨先は別々に考えられます。返骨後はいったん自宅で供養し、落ち着いてから納骨を検討できる場合もあります。利用先の条件を確認してください。

予約では、日時と引き渡しから返骨までの流れを聞く

依頼先は自治体、霊園・寺院などの施設、訪問型の事業者があります。自治体でも返骨できる場合とできない場合があるため、名前だけで対応を決めつけません。

電話では、犬の体重・大きさ、現在安置している場所、希望する日、搬送が必要かを伝えます。受付や紹介をする窓口と実際に火葬する業者が違う場合は、契約先と担当者を確認します。

  • 預ける時刻、実際の火葬予定日、家族が会える最後の時点
  • 持ち込みか迎えか。家族も同乗できるか
  • 体重や箱の大きさによる受入条件
  • 立ち会い・拾骨の範囲、待機場所、返骨の時刻や方法
  • 総額、追加料金の条件、支払い方法、変更・取消条件

訪問型では、自宅で引き取ることと自宅前で火葬することは別です。実際の火葬場所、家族が同行するか、その場所で実施できないときの代案も聞いておきます。

引き渡す前に、残したい物と棺へ入れる物を分ける

遺毛、足形、写真などを残したい場合は、体を預ける前に確認します。すべて行う義務はありません。自分で作業しにくい場合は、火葬先が対応できるかを聞いてください。

首輪、おもちゃ、衣類、お花、食べ物などは、何をどれだけ一緒に入れられるかが施設によって違います。素材や量で制限されるため、「好きだった物なら全部入れてよい」とは考えず、事前に一覧を伝えます。

体内に医療機器がある場合や、感染症などで取り扱い上の注意を受けている場合は、病院と火葬先へ共有します。機器やマイクロチップを飼い主が自分で取り出す必要があると判断しないでください。

当日は、説明と遺骨の扱いを照合してから預ける

担当者とプラン、金額、返骨の有無をもう一度確認します。体を引き取った後にどこへ運ぶか、預かり期間の保管、取り違えを防ぐ識別や記録の方法も聞いておきます。

説明と違う追加料金やプラン変更を示された場合は、その場で理由と最終額を確認します。家族が納得できないまま、急いで同意する必要はありません。見積もりや申込内容、領収書は保存します。

火葬とは別に、登録・病院・契約への連絡を進める

犬が死亡した場合の届出は、狂犬病予防法に基づき30日以内が基本です。登録した市区町村の案内を確認します。火葬業者へ連絡しただけで、行政の手続きがすべて済むとは考えないでください。

環境省のマイクロチップ情報登録がある場合は、指定登録機関への死亡等の届出も必要です。自治体が採用する特例制度などにより、指定登録機関への届出で自治体側の手続きが不要になる例もあります。登録状況を伝え、自分の場合の窓口を確認します。

連絡先 確認する内容
市区町村・登録機関 鑑札や登録番号、マイクロチップの登録先、届出方法
かかりつけの動物病院 死亡の連絡、予約の取消、薬や貸出用品の扱い
保険会社 死亡による手続きと、未請求の診療費に必要な書類
定期購入・利用サービス フード等の次回発送、予約、レンタルの返却条件

今日行う確認と、後日進める手続きを紙で分け、家族で担当を決めてください。火葬の申込書、診療明細、登録番号などを一か所へまとめておくと、落ち着いてからの連絡を進めやすくなります。