マルチーズのペット保険料は、犬種だけで一律には決まりません。年齢、補償割合、通院・入院・手術の限度、特約、払込方法、保険会社の商品設計などによって変わります。
2026年9月時点で確認できるPS保険の公式情報では、マルチーズは小型犬区分で、1歳・インターネット申込み・火葬費用等担保特約なしの場合、50%補償は月1,430円、70%補償は月2,120円、100%補償は月2,640円と案内されています。
この金額は特定商品の特定条件による例です。月額だけでなく、補償限度・対象外・更新後の保険料まで確認して比較します。
このページで確認した参考情報
犬種特性は文献で確認し、病気の詳しい解説ではなく保険選びに必要な費用の出方へ置き換えています。参考情報への外部リンクは掲載していません。
- マルチーズの変性性僧帽弁疾患に関する遺伝学研究
- 小型犬の気管虚脱に関する2022~2024年症例研究
- Petdock:僧帽弁閉鎖不全症の検査・治療費目安
マルチーズで保険を考えるときは「治療費の出方」を見る
マルチーズのペット保険では、病気そのものを詳しく説明するより、犬種について報告されている診療上の注意点を「通院が何度も続く費用」「検査・手術・入院で一度に大きくなる費用」に分けて考えることが重要です。発症を予測するものではありませんが、補償条件を比較する材料になります。
保険選びで想定する診療:僧帽弁疾患の長期管理
マルチーズでは変性性僧帽弁疾患の遺伝的素因を検討した研究があり、小型犬の心臓病として保険選びで長期管理費を考える意味があります。
| 費用の目安・公開例 | 心エコーは8,000~20,000円程度、内科治療は月5,000~3万円程度という公開目安があります。高度な外科治療は100万円を大きく超える場合があります。 |
|---|---|
| 期間の考え方 | 無症状期の定期検査から、進行後は月単位・年単位の投薬と再検査が続くことがあります。 |
| 保険で確認 | 通院・検査・薬の対象、年間限度、更新後の保険料、加入前の心雑音・心疾患の告知 |
保険選びで想定する診療:気管虚脱の診療
近年の小型犬110例の気管虚脱研究では、主要犬種にマルチーズが含まれています。
| 費用の目安・公開例 | 内科管理は反復通院、外科治療では40万円~という病院公開例があります。 |
|---|---|
| 期間の考え方 | 咳の管理を長く続ける例から、手術・入院が必要になる例まで幅があります。 |
| 保険で確認 | 通院補償、呼吸器検査、手術上限、加入前の咳や気管所見の扱い |
治療費は自由診療で、病院、地域、体重、重症度、検査内容で変わります。金額は診療料金の公開例をもとにした目安で、マルチーズの全個体に発生する費用ではありません。
マルチーズの保険では、「病名が補償されるか」だけでなく、実際に想定される検査・通院・入院・手術を当てはめて、1日・1回・年間の限度まで確認します。
マルチーズの保険料を左右する条件
保険料は年齢・補償内容・支払条件をそろえて比較します。
1歳の公式例と年齢による違いを確認する
PS保険のマルチーズ公式ページでは、1歳・小型犬・インターネット申込み・特約なしの場合、月払保険料は50%補償1,430円、70%補償2,120円、100%補償2,640円です。
PS保険の1歳例:50%補償
| 月払 | 1,430円 |
|---|---|
| 年払 | 16,480円 |
PS保険の1歳例:70%補償
| 月払 | 2,120円 |
|---|---|
| 年払 | 24,430円 |
PS保険の1歳例:100%補償
| 月払 | 2,640円 |
|---|---|
| 年払 | 30,420円 |
表は2026年9月時点で確認できる特定条件の例で、マルチーズ全体の平均保険料ではありません。年齢が上がった場合の料金も公式保険料表で確認します。
補償割合を確認する
補償割合が異なる商品を月額だけで比べると条件がそろいません。自己負担として残る割合も含めて確認します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 50%補償など | 対象診療費の一部を保険で備える |
| 70%補償など | 補償割合が高くても限度・対象外を確認 |
| 免責あり | 一定額まで自己負担になる条件を確認 |
| 対象外費用 | 補償割合にかかわらず自己負担 |
割合だけでなく、実際に補償対象になる診療費の範囲を一緒に見ます。
比較表には、通院・入院・手術の対象、補償割合、限度額、免責、対象外条件を分けて記入します。同じ割合でも支払条件によって自己負担は異なります。契約前の見積もり日と愛犬の申告条件を残し、重要事項説明書で確認します。
通院・入院・手術の範囲を見る
日常的な通院まで備えたいのか、入院や手術など大きな支出を重視するのかで必要な補償は変わります。
- 通院が対象か
- 入院が対象か
- 手術が対象か
- それぞれの限度額・日数・回数
家計で負担できる部分と保険で備えたい部分を先に決めると比較しやすくなります。
免責金額と支払限度を確認する
同じ補償割合でも、免責金額や1日・1回・年間の限度によって受け取れる金額は変わります。
【見落としやすい条件】
- 1回あたりの免責
- 1日あたりの上限
- 年間の支払限度
- 利用できる日数・回数
保険料が安いかどうかだけでなく、自己負担がどこまで残るかを確認します。
加入前に補償対象と対象外を確認する
「保険に入れば診療費がすべて補償される」と考えず、対象外条件まで確認します。
既往症や加入前の症状を確認する
加入前からある傷病や症状の扱いは商品によって異なります。告知事項は事実に沿って確認します。
【申込前の確認】
- 現在治療中の傷病
- 過去の通院・治療歴
- 告知が必要な項目
- 特定部位などの条件が付くか
不明な点は自己判断せず、申込前に保険会社の案内で確認します。
予防目的の費用を確認する
ワクチンや健康診断など、治療ではない費用の扱いは商品条件を確認する必要があります。
- 健康診断
- ワクチンなどの予防
- 予防薬
- その他治療以外の費用
保険で備える費用と、家計から支払う費用を分けて予算化します。
対象外となる診療や費用を見る
診療名だけで補償されると決めつけず、対象外条件や特約の有無を公式資料で確認します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 対象となる傷病 | 補償対象の基本条件 |
| 対象外条件 | 補償されない診療・費用 |
| 特約 | 追加条件や範囲 |
| 請求方法 | 必要書類や手続き |
候補を絞った後は、最新の重要事項説明書や約款で確認します。
見積もりには商品・サービス名、内容、1回の金額、利用回数、送料や追加料金を分けて記入します。月額は12倍、単発サービスは1回料金×実際の回数で年間額へそろえます。月割りの積立額と、その月に請求される金額は別々に記録してください。
待機期間と更新条件を確認する
契約開始後すぐにすべての補償が始まるとは限りません。また、更新時の条件も長期利用では重要です。
【契約時に見る項目】
- 補償開始日
- 待機期間の有無
- 更新可能な条件
- 更新時の保険料
加入直後と将来の両方を確認してから家計へ組み込みます。
保険料と自己負担を家計で考える
保険料だけで損得を決めず、補償後に残る自己負担と医療予備費を合わせて考えます。
月払と年払は年間総額で比べる
払込方法が複数ある場合は、表示される1回分の金額ではなく1年間に支払う総額へそろえて比較します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 月払 | 月額×12で年間額を確認 |
| 年払 | 1年分の支払額を確認 |
| 手数料等 | 払込方法で差があるか確認 |
| 更新後 | 翌年以降の金額も確認 |
同じ商品でも払込方法によって見え方が変わるため、年間総額へそろえます。
補償後に残る自己負担を想定する
補償割合が設定されていても、対象外費用や限度を超えた部分は自己負担になります。
【自己負担として残り得るもの】
- 補償割合で残る部分
- 免責金額
- 限度を超えた部分
- 補償対象外の費用
保険料と自己負担の両方を家計に入れて考えます。
保険と医療予備費を分けて持つ
保険に加入しても現金負担がなくなるとは限らないため、急な支払いへ備える予備費を別に考えます。
【家計の分け方】
- 毎月・毎年の保険料
- 通常の医療費
- 補償後の自己負担
- 急な受診への予備費
予備費の額は家庭の貯蓄や選ぶ補償内容に合わせて決めます。
複数年の負担を確認する
若い時期の保険料だけで決めず、年齢が上がったときの料金表を確認すると継続負担を想定しやすくなります。
【長期比較でそろえる条件】
- 同じ犬種区分
- 同じ年齢
- 同じ補償割合
- 同じ払込方法
条件をそろえたうえで、どの時点まで継続する想定かを考えます。
加入前の比較手順を決める
家計で負担できる範囲を決めてから、必要な補償を選び、最後に同条件で保険料を比較します。
家計で負担できる医療費を決める
まず、急な診療費を貯蓄からどこまで支払えるか整理します。
【最初に整理すること】
- 毎月無理なく払える保険料
- 貯蓄で対応できる医療費
- 保険で備えたい大きな支出
- 補償外費用への予備費
この基準があると、必要以上の補償や不足する補償を見分けやすくなります。
必要な補償範囲を決める
通院を重視するか、入院・手術を重視するかを先に決めます。
【補償の優先順位】
- 日常的な通院
- 入院
- 手術
- 高額になりやすい治療への備え
優先順位を決めてから商品を見ると、月額だけの比較になりにくくなります。
公式資料で同じ条件を比較する
比較表だけで最終決定せず、候補商品の最新資料で保険料・補償範囲・対象外条件を確認します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 犬種区分 | 同じ区分か |
| 年齢 | 同じ年齢で比較しているか |
| 補償割合 | 割合をそろえたか |
| 限度・免責 | 自己負担条件を確認したか |
条件をそろえない比較では、どの商品が家計に合うか判断しにくくなります。
加入後も更新時に見直す
加入時に合っていた内容でも、年齢や家計状況が変われば負担感は変わります。
【更新時の確認】
- 翌年の保険料
- 補償内容の変更
- 愛犬の医療費の実績
- 家計の予備費
加入前だけでなく、更新時にも保険料・補償・自己負担のバランスを確認します。
マルチーズの特徴をこのテーマに反映する
マルチーズの保険を考えるときは、犬種名だけで保険料を比べるのではなく、どのような診療費が発生しやすいかを補償条件へ置き換えて考えます。小型犬でみられる歯科、膝、気管などの診療を念頭に置きますが、個体差を優先します。
病気そのものの詳しい解説は別記事に分け、このページでは「反復通院になりやすいのか」「画像検査や麻酔・手術・入院で一度の支払いが大きくなりやすいのか」「長期投薬が続く可能性があるのか」を確認します。補償割合だけでなく、通院日数、1回の手術上限、年間限度、既往歴・先天性疾患の扱い、請求時の立替額まで見て判断します。
この犬種で特に確認したいポイント
保険会社ごとの犬種区分を確かめる
第一アイペット「うちの子」の公式料金表では、マルチーズは犬Aに分類されています。この名称は同商品の区分です。他社のA区分や、別商品の料金へ流用はできません。申込時には正式な犬種と補償開始時の満年齢を入力します。
以下は2026年10月21日確認の掲載例です。特約、割引、個別の引受条件等で支払額が変わる可能性があります。将来の改定まで固定する見積もりではありません。
同じ年齢でも払込方法を分けて比較する
年齢:1歳
| 50%・月払 | 2,610円 |
|---|---|
| 50%・年払 | 30,440円 |
| 70%・月払 | 3,230円 |
| 70%・年払 | 37,680円 |
年齢:3歳
| 50%・月払 | 2,920円 |
|---|---|
| 50%・年払 | 33,990円 |
| 70%・月払 | 3,660円 |
| 70%・年払 | 42,590円 |
年齢:6歳
| 50%・月払 | 3,860円 |
|---|---|
| 50%・年払 | 45,000円 |
| 70%・月払 | 4,970円 |
| 70%・年払 | 57,870円 |
ペット賠償責任特約の保険料は含みません。1歳70%プランの月払を12回払うと38,760円です。年払37,680円とは1,080円違います。年払額を12で割った値を、実際の月払保険料と混同しないでください。
高齢期の家計では、若い時の保険料をそのまま使わず、更新時の年齢の表も見ます。料金表にある年齢と新規加入できる年齢は別の条件なので、申込要件も確認が必要です。
顔周りのケアと診療の違いを見る
白い被毛の着色を拭く費用や美容目的のカットは、病気の診療と同じ扱いではありません。涙が増えた原因を診察する場合も、どの診療が契約で対象になるかは個別に確認します。「目の問題だから全部出る」とは考えないようにします。
歯についても、歯磨き用品、予防目的の処置、病気の治療を分けます。歯科処置の条件や除外が商品で異なるため、日常ケアの代わりに保険へ入るという組み方にはしません。
補償割合だけで自己負担を計算しない
仮に診療総額30,000円、うち対象額20,000円、補償割合70%とすると、限度額等の制約がない場合の保険金は14,000円、自己負担は16,000円です。総額の30%だけを用意すればよい計算にはなりません。
この例は商品固有の給付を保証するものではありません。免責、通院・入院・手術の限度、対象外項目、回数等を約款で確認します。窓口精算できない受診先や処置では、先に総額を支払う資金も必要です。
既往歴と加入後の条件を丁寧に確認する
過去の涙の治療、口の病気、検査異常などは、告知で聞かれた内容へ正確に答えます。診断名が分からなければ明細や病院へ確認します。自己判断で軽い症状として省略しないことが大切です。
加入前からの病気や特定部位が条件付きとなる場合は、契約前の説明を保存します。乗り換える際も、現在の契約を先に解約せず、新しい契約の成立と条件を確認してください。
家計では保険と診療用の資金を両方置く
保険料、予防・健診、対象外の診療、急な立て替えを別々に記します。マルチーズの家計では継続的なサロン代もあるため、月の合計が続けられるかを確かめます。美容費を削って毛玉を放置するような計画は見直します。
比較表には価格だけでなく、気になる診療の扱い、更新条件、請求方法を一行ずつ書きます。分からない項目は商品の窓口へ具体例で問い合わせ、回答と確認日を残してから決定してください。
参考資料:第一アイペット「うちの子 保険料・割引・特約」。確認日:2026年10月21日。



