マルチーズを迎えるときは、ケージ、クレート、食器、トイレ、ハーネス、リード、寝床、被毛ケア用品などを準備します。小型犬だからといって、すべて最小サイズを選べばよいわけではありません。実際の体格、使う場所、成長後の見込み、安全性を確認することが大切です。
JKCの犬種標準では、マルチーズの体高は牡21~25cm・牝20~23cm、体重は3~4kgです。また非常に長い白い被毛が特徴です。用品では、小型犬サイズだけでなく、被毛が絡みにくいハーネスや手入れしやすい寝床なども判断材料になります。
栃木県動物愛護指導センターでは、犬・猫を迎える際のケージ、首輪、おもちゃ、リードなど各種用具の初期費用を約2~4万円と案内しています。これは犬・猫共通の参考値で、マルチーズ専用平均や生体価格・医療費を含む総額ではありません。
このページでマルチーズについて特に見る点
マルチーズを迎える準備では、用品を一式そろえることより、成犬時の体格、被毛、運動量、室温管理など「この犬種で買い直しが起こりやすい部分」を先に確認すると無駄な初期費用を減らせます。
- アニコム損保「マルチーズ」:被毛、膝、涙、心臓などの個別の確認点
- AKC「Maltese Dog Breed Information」:検索で取得した公式の被毛管理と涙の着色に関する診療相談の記述
マルチーズを迎える前に最低限必要なものをそろえる
初日は生活に不可欠な用品から準備します。服や複数のおもちゃなどは、愛犬の性格や生活が分かってから追加できます。
ケージ・サークル・寝床
安心して休める場所として、ケージまたはサークル、ベッドやマットを用意します。小柄な犬でも、中で立つ・方向転換する・横になる動作が無理なくできる内部寸法が必要です。
子犬の場合は成長後の大きさも迎え入れ先へ確認し、短期間で買い替える可能性を考えて選びましょう。
フード・食器・給水用品
迎えた日から食事と水が必要です。子犬なら、それまで食べていたフードと与え方を迎え入れ先へ確認しておくと、環境の変化と食事変更が同時になるのを避けやすくなります。
食器は小型犬が食べやすい高さと安定性、洗いやすさを確認します。
トイレ用品と清掃用品
室内排泄をする場合は、トイレトレー、ペットシーツ、清掃用品を用意します。マルチーズは被毛が長いため、足回りや被毛が汚れにくい配置・サイズも確認しておくと管理しやすくなります。
ペットシーツは消耗品なので、初日から大量購入せず使用量が分かってから追加する方法があります。
【実際に進めるときの手順】
- 現在の状態や数値を確認する
- 商品表示や条件と照らし合わせる
- 結果を記録し、必要に応じて見直す
ハーネス・リード・クレート
散歩、通院、安全な移動に備えて、ハーネスまたは首輪、リード、クレートやキャリーを準備します。
体重だけでなく首回り・胴回りを実測し、被毛を押しつぶしすぎないか、緩すぎて抜けないかを確認してください。
初日の優先順位
まずは「食事・睡眠・排泄・安全な移動」に必要な用品をそろえ、服・追加のおもちゃ・便利グッズは必要性を見ながら追加します。
マルチーズの小さな体格と長い被毛に合わせて用品を選ぶ
犬種名入りの商品を選ぶだけでは、愛犬に合うサイズとは限りません。実寸と被毛の状態を基準に選びます。
ハーネスは被毛込みの実寸だけで決めない
長い被毛があると、見た目のボリュームと体そのものの寸法に差が出る場合があります。メーカーが指定する測定位置で首回りや胴回りを測り、装着後のフィット感を確認しましょう。
毛玉や擦れが起きやすい場合は、形状や素材も見直します。
ケージは最小サイズにしすぎない
3~4kgの小柄な犬でも、寝床とトイレを同じ空間に置くなら余裕が必要です。商品サイズだけでなく、室内で実際に使えるスペースを確認します。
掃除のためにトレーを引き出せるか、扉を十分に開けられるかも確認してください。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
ベッド・マットは被毛が絡みにくく洗いやすいものを比べる
マルチーズの長い被毛では、ほつれやすい生地や粗い面に毛が絡む場合があります。肌触りだけでなく、洗いやすさ、乾きやすさ、表面の状態も確認します。
カバーだけ交換できる用品なら、本体の買い替えを減らせる場合があります。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
ブラシ・コームなどのケア用品も必要になる
長い被毛を保つ場合、ブラッシングやコーミングに使う用品が必要です。短めのスタイルでも毛玉や汚れの確認は必要なので、迎え入れ先やトリマーへ家庭ケアの方法を確認しましょう。
用途が分からないケア用品を大量に買うより、被毛状態に合うものからそろえます。
初期費用は参考額ではなく購入予定品を積み上げる
初期費用は一つの平均額に合わせるより、必要な用品をリスト化し、実際の商品価格を積み上げる方が正確です。
約2~4万円は各種用具の参考値
栃木県動物愛護指導センターでは、犬・猫を飼い始める際の各種用具について約2~4万円という目安を示しています。
商品グレード、ケージサイズ、ケア用品、住環境対策などで実際の金額は変わります。参考値を「必ず収まる上限」と考えないようにしてください。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
迎え入れ費用と手続き・健康管理費を分ける
生体価格や譲渡費用、市区町村への犬の登録、予防・健康診断などは、生活用品とは別の支出です。
用品2~4万円へすべて含めるのではなく、予算表では別項目にします。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
架空例で初期用品予算を作る
用品:ケージ・サークル
| 架空予算 | 12,000円 |
|---|---|
| 確認ポイント | 内寸・設置場所 |
用品:クレート
| 架空予算 | 5,000円 |
|---|---|
| 確認ポイント | 内部寸法・重量 |
用品:トイレ・清掃用品
| 架空予算 | 4,000円 |
|---|---|
| 確認ポイント | サイズ・消耗品 |
用品:食器・給水用品
| 架空予算 | 3,000円 |
|---|---|
| 確認ポイント | 高さ・安定性 |
用品:ハーネス・リード
| 架空予算 | 5,000円 |
|---|---|
| 確認ポイント | 実寸・被毛との相性 |
用品:寝床・ケア用品
| 架空予算 | 8,000円 |
|---|---|
| 確認ポイント | 洗いやすさ・被毛ケア |
合計37,000円は計算方法を示す架空例で、マルチーズの平均初期費用や市場相場ではありません。実際の購入予定品へ置き換えてください。
見積もりには商品・サービス名、内容、1回の金額、利用回数、送料や追加料金を分けて記入します。月額は12倍、単発サービスは1回料金×実際の回数で年間額へそろえます。月割りの積立額と、その月に請求される金額は別々に記録してください。
買い替え費を残しておく
子犬ではハーネスや寝床のサイズが変わることがあります。ケア用品も被毛の長さやスタイル変更で必要なものが変わる場合があります。
初期用品へ予算を使い切らず、その後の買い替えや消耗品に使えるお金を残しましょう。
購入前にサイズ・安全性・手入れやすさを最終確認する
候補が決まったら、価格だけでなく毎日安全に使えるかを確認します。ネット購入ではサイズ交換条件も確認しておくと安心です。
実寸とメーカーサイズ表を照合する
ハーネス、服、ベッドなどはメーカー指定の測定位置で実寸を確認します。同じSサイズでもブランドによって寸法は異なります。
成長期は定期的に測り直し、きつくなっていないかを確認してください。
設置スペースと掃除動線を測る
ケージやトイレを置く場所は、商品外寸だけでなく扉の開閉、掃除の動線、家具との距離も測ります。
小型犬だから小さなスペースで十分と決めず、犬が安全に動ける場所を確保します。
毎日使う用品は手入れやすさを見る
食器、トイレ、ベッド、ブラシなどは日常的に手入れします。洗浄しやすいか、乾きやすいか、交換部品があるかも比較しましょう。
高価格でも手入れが難しければ継続しにくいことがあります。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
前日にチェックリストで確認する
- フード・食器・水を準備した
- ケージと寝床を設置した
- トイレと清掃用品を使える状態にした
- ハーネス・リード・クレートのサイズを確認した
- ブラシなど最低限の被毛ケア用品を準備した
- 危険な小物・コードを犬の届かない場所へ移した
マルチーズの初期費用は、用品を多く買うほどよいわけではありません。小さな体格と長い被毛に合う用品を必要な順番でそろえましょう。
参考情報:ジャパンケネルクラブ「マルチーズ」/栃木県動物愛護指導センター「これから飼い主になろうとする方へ」
マルチーズの特徴をこのテーマに反映する
マルチーズの費用は、犬全体の平均をそのまま当てはめず、体格・被毛・活動量・医療上の確認点から支出項目を作ります。小柄で軽く、長い白毛を持つ犬種です。 涙や口周りの汚れ、被毛のもつれ、皮膚まで乾かせているかを確認します。
毎月の食費・消耗品に加え、トリミングや予防、臨時受診、買い替えを年額へ直して管理します。小型犬でみられる歯科、膝、気管などの診療を念頭に置きますが、個体差を優先します。 こうした費用は毎月均等に発生しないため、固定費とは別に年間予備費を持つと実際の家計に近づきます。
この犬種で特に確認したいポイント
用品を買う前に家の配置を決める
寝床は人の往来から少し離し、犬が休む時に追いかけられない場所へ置きます。トイレを出入りする度に寝具を踏む配置では、脚の毛に付いた汚れが移りやすくなります。囲いの中へ実物大の紙を置き、動きを確かめてください。
窓際や空調の風が直接当たる場所も避けます。毛が長くても、すべての温度環境へ対応できるわけではありません。犬の様子と温湿度を見ながら、移動できる寝床を用意します。
初期費用は使う場面ごとに分ける
用途:囲い・寝床・トイレ
| 仮予算 | 25,000円 |
|---|---|
| マルチーズで確かめたい点 | 段差と毛が挟まる隙間 |
用途:キャリー・散歩装具
| 仮予算 | 10,000円 |
|---|---|
| マルチーズで確かめたい点 | 胸囲の調整と内部の広さ |
用途:食器・ケア用品・洗い替え
| 仮予算 | 15,000円 |
|---|---|
| マルチーズで確かめたい点 | 口周りと細い毛の扱いやすさ |
用途:床の対策等
| 仮予算 | 10,000円 |
|---|---|
| マルチーズで確かめたい点 | 滑りと敷物のずれ |
合計60,000円という購入計画の例です。犬の購入・譲渡費、登録、診療等は別です。手元に使える物があれば流用し、サイズの合わない物まで一括で購入しないようにします。
毛の手入れはコームと姿勢から考える
ブラシだけで表面をなでると、脇や耳の後ろの絡みを見落とす場合があります。適したコームと使い方をトリマーへ相談し、毛を少し分けて確認する練習から始めます。嫌がる犬を長時間押さえて、一度に全身を終わらせようとしません。
手入れ場所には滑りにくい敷物を置き、落下しない高さと姿勢で行います。毛玉を家庭のはさみで皮膚ごと切る危険を避け、ほどけない部分は専門家へ任せます。道具の数より安全に使えることを優先してください。
食器は顔の毛が入りにくい形を試す
器の縁へ顔を寄せた時に目や口の毛が入らないか、底へ無理なく届くかを確認します。深ければ必ずよい、台が高ければ必ず食べやすいということではありません。実際に食べる姿勢と安定性で選びます。
食事用の敷物と顔を拭く布は洗い替えを用意します。涙やけを取る強い薬剤を初期セットの必需品にせず、目周りに使える物かを獣医師へ確認してください。人用の漂白用品を顔へ使ってはいけません。
衣類と飾りは必需品と分けて保管する
冷える日の衣類は、脚を動かした時の脇の擦れと毛の絡みも見ます。長く着せたままにせず、外して皮膚と毛を点検します。洗濯後に縮むと合わなくなる場合があるため、再装着時も確かめてください。
リボンや頭の毛を結ぶ小さなゴムは、使わない時には犬の届かない容器へ片付けます。装飾を付けることを生活の前提にせず、家庭で管理しやすい顔の長さをサロンと相談する選択もできます。
迎える日までに試しておく作業
- 水をこぼした時に敷物だけ交換できるか試す。
- トイレのトレーを犬の寝床へ触れず外せるか見る。
- キャリーを両手で安定して持ち、扉の留め方を確かめる。
子犬を迎える場合は、以前の食事と生活記録も受け取ります。新しい用品を次々試すより、落ち着いて眠れて食べられる環境を先に整えます。家族の抱き上げ方と接し方を統一し、犬が休む時間を守ってください。
参考資料:VCA Animal Hospitals「Maltese」/VCA Animal Hospitals「Eye Discharge (Epiphora) in Dogs」。確認日:2026年10月21日。



