無添加ドッグフードとは?表示を見るときに知っておきたいポイント

無添加ドッグフードとは?表示を見るときに知っておきたいポイント

「無添加ドッグフード」と書かれていると、添加物が一切入っていない、一般的なフードより安全、と受け取りたくなるかもしれません。しかし、「無添加」という言葉だけでは、何を使っていないのかまでは分かりません。

ドッグフードを見るときは、無添加という言葉だけで判断せず、原材料欄、添加物の用途、総合栄養食かどうか、賞味期限、保存方法まで確認することが大切です。

「無添加=必ず良い」「添加物入り=悪い」と二択で考えず、何が無添加なのか、なぜその成分が使われているのかを確認しましょう。

無添加ドッグフードとは「何を使っていないか」を確認する言葉

「無添加」と表示されていても、その意味は商品ごとに異なることがあります。

例えば、次のように対象が限定されている場合があります。

  • 着色料不使用
  • 香料不使用
  • 保存料不使用
  • 特定の酸化防止剤不使用

そのため、パッケージ正面の「無添加」だけを見るのではなく、近くの説明や原材料表示まで確認します。

最初に確認すること

  • 何を「無添加」としているか
  • 原材料欄に何が記載されているか
  • 用途が書かれた添加物があるか
  • 主食なら総合栄養食か

原材料欄には添加物も原則として表示される

ペットフード安全法では、ペットフードに使用した原材料は、添加物を含めて原則すべて原材料欄へ表示することになっています。

そのため、「無添加かどうか」を確認したい場合も、キャッチコピーより原材料欄を見る方が具体的です。

例えば、酸化防止剤が使用されている場合は、用途と添加物名が分かる形で表示される例があります。

まず「原材料名」欄を見て、知らない名前があれば、その名前だけで避けず用途を確認するのが基本です。

添加物には保存・栄養調整などの役割がある

添加物という言葉から不要なものを想像しがちですが、ペットフードでは目的を持って使われるものがあります。

用途の例 役割
酸化防止 油脂などの酸化を抑える
ビタミン類 必要な栄養を補う
ミネラル類 栄養バランスを調整する
保存・品質維持 製品の品質を保つ目的で使われる場合がある

したがって、添加物があること自体ではなく、何が、どの目的で使われているかを見ることが重要です。

「無添加」でも総合栄養食とは限らない

無添加という特徴と、毎日の主食として必要な栄養を満たしているかは別の話です。

主食として与えるなら、犬用の「総合栄養食」かどうかを確認します。一般食、副食、おやつ、栄養補助食などは、単独で主食にすることを前提としていないものがあります。

無添加という表示より先に、「主食として使えるか」を確認してください。

「保存料不使用」でも保存管理は必要

保存料不使用だからといって、開封後に長期間安全に置いておけるという意味ではありません。

ドライフードでも開封後は空気や湿気の影響を受けます。商品ごとの保存方法に従い、高温多湿や直射日光を避け、食べ切れる容量を選びます。

  • 開封後どの程度で使い切れるか
  • 袋を密閉できるか
  • 保管場所が高温にならないか
  • 賞味期限内に食べ切れるか

大袋の方が安くても、長期間開封したままになるなら小容量の方が扱いやすい場合があります。

「自然由来」だから無条件に安心とは限らない

天然由来、自然派、ナチュラルなどの表現も、愛犬に合うかどうかとは別に考えます。

自然由来の原料でも、犬によっては体質に合わないことがあります。逆に、名前が難しい成分だから危険と決めつけることもできません。

原料名の印象ではなく、用途、配合全体、愛犬の体調を見て判断します。

着色料・香料は「必要性」を見る

着色料や香料を使っていない商品を選びたい飼い主もいるでしょう。その場合は、単に「無添加」という大きな表示だけでなく、具体的に着色料・香料が不使用と書かれているか確認します。

一方で、着色料・香料不使用であることだけを理由に、栄養バランスや給与量、価格、保存性などの確認を省かないことが大切です。

原材料表示は商品同士を同じ基準で比べる

複数のフードを比較するときは、一方だけ「無添加」という宣伝文句を見て、もう一方は原材料表示を見る、といった比較をしないようにします。

比較するときの共通項目

  • 用途・ライフステージ
  • 原材料
  • 添加物の有無と用途
  • 成分値
  • カロリー・給与量
  • 価格・1日コスト
  • 保存方法

同じ順番で確認すれば、「無添加」という言葉だけに引っ張られにくくなります。

「無添加だからアレルギー対策になる」とは限らない

食物アレルギーでは、問題になるのは特定の食物たんぱくなどであり、「添加物が少ないかどうか」だけで食事を選べるわけではありません。

皮膚のかゆみ、下痢、嘔吐などが続いて食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断で次々に無添加フードへ変更せず、動物病院で相談します。

アレルギーが気になる場合は、「無添加」ではなく、何を食べたときに症状が出るかを確認することが重要です。

無添加表示より、愛犬に合っているかを確認する

フード変更後は、広告表示より実際の愛犬の状態を見ます。

  • 食欲
  • 便の状態
  • 体重
  • 皮膚・被毛
  • 活動量

下痢、嘔吐、強いかゆみなどが出た場合は、無添加かどうかにかかわらず、必要に応じて動物病院へ相談してください。

価格も一緒に見る

無添加を特徴とするフードは、商品によって価格差があります。

価格を比較するときは袋の値段だけではなく、愛犬の1日給与量から1日コストを出します。

見る金額 確認方法
袋の価格 購入時に支払う金額
重量単価 1kgあたりの価格
1日コスト 給与量から計算
継続費 送料・定期条件も含める

「無添加だから多少高くてもよい」と先に決めず、愛犬に必要な条件と継続できる予算の両方で考えます。

パッケージを見る順番

無添加フードを選ぶときに迷ったら、次の順番で確認します。

  1. 犬用か、主食なら総合栄養食か
  2. 何を無添加としているのか
  3. 原材料欄に何が書かれているか
  4. 添加物がある場合は用途を確認する
  5. 成分・カロリー・給与量を見る
  6. 賞味期限と保存方法を見る
  7. 1日あたりの費用を計算する

【「無添加」だけで決めないためのチェック】

  • 無添加の対象が明確か
  • 主食としての用途を確認したか
  • 原材料を最後まで見たか
  • 添加物の役割を確認したか
  • 愛犬の年齢・体調に合うか
  • 無理なく継続できる価格か