マルチーズの健康管理では、犬種に多い病気だけを覚えるより、「普段の元気な状態」を知り、食欲、呼吸、歩き方、体重、口の状態などの変化に早く気づくことが大切です。JKCの犬種標準では体重3〜4kgの小型犬ですが、家庭犬の適正体重は個体ごとに異なります。
アニコムの家庭どうぶつ白書miniでは、マルチーズで特に注意したい病気として循環器疾患が紹介されています。ただし、咳や疲れやすさだけで病名を判断することはできません。この記事では、毎日のチェック、定期健診、受診につながる変化を整理します。
このページでマルチーズについて特に見る点
マルチーズの健康管理では、病名を覚えるより、毎日確認できる変化と定期健診で確認する項目を分けることが実用的です。犬種特性は「必ず起こる病気」ではなく、観察や受診判断の優先順位として使います。
- アニコム損保「マルチーズ」:被毛、膝、涙、心臓などの個別の確認点
- VCA「Mitral Valve Disease in Dogs」:チワワの傾向、心雑音、検査と継続診療
- 小坂井動物病院「料金のご案内」:診察・検査料金。チワワ専用料金ではない
毎日チェックしたいマルチーズの健康サイン
健康管理の基本は、元気なときの状態を覚えておくことです。変化があったときに「いつもと違う」と気づける項目を決めておきましょう。
食欲と飲水
普段どのくらい食べ、水を飲んでいるかを確認します。急に食べなくなった、水を飲む量が大きく変わった状態が続く場合は、年齢や好き嫌いだけで判断せず動物病院へ相談します。
便と尿
【体調変化がある場合の注意】
- 便の硬さ、回数、色、尿量、排尿回数などを見ます。下痢や嘔吐が続く、血が混じる、排尿しづらそうなどの変化は受診時に伝えたい情報です。
呼吸・咳・活動量
安静時の呼吸、咳の有無、散歩や遊びへの反応を確認します。普段より疲れやすい、咳が増えたなどの変化は動画を撮っておくと診察時の参考になる場合があります。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
体重・歩き方・口の状態
- 体重の増減
- 足をかばっていないか
- 段差を嫌がらないか
- 口臭や歯ぐきの変化
- 目・耳・皮膚の変化
体重や歩き方は写真・動画で残しておくと、変化を比較しやすくなります。
同じ体重計を使い、測定日と測った条件を記録します。数字だけで判断せず、立ち姿を横と上から撮って以前の写真と比べます。適正な体型や筋肉の評価は健診でも確認し、急な変化を食事量の調整だけで済ませないようにします。
マルチーズで意識したい健康上の傾向
犬種別の統計は将来の発症を予測するものではありません。日常で何を見ておくか考える材料として使います。
循環器の病気
アニコムの家庭どうぶつ白書mini 3では、マルチーズで特に気をつけたい病気として循環器疾患が紹介され、僧帽弁閉鎖不全症が例示されています。初期には症状がない場合もあるため、定期診察で心音を確認する意義があります。
- 本文の条件を自分の愛犬や購入予定の商品に置き換える
- 金額や量は前提条件をそろえて比較する
- 例の数字だけを固定値として扱わない
咳・疲れやすさは原因を決めつけない
咳、疲れやすさ、呼吸の変化は心臓以外の原因でも起こります。症状だけで「心臓病」と判断せず、頻度、発生場面、動画などを獣医師へ伝えましょう。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
歯と口のケア
【体調変化がある場合の注意】
- 小型犬では口腔の状態も日常的に確認したい項目です。口臭、歯ぐきの出血、食べにくそうな様子などがあれば受診を検討します。歯みがきは無理に一度で行わず、口元を触られることから慣らします。
被毛の下の皮膚も見る
マルチーズは長い白い被毛が特徴です。ブラッシング時に赤み、湿疹、脱毛、強いかゆみなどがないか確認しましょう。
犬種の傾向は「病名を当てるため」ではなく、普段の観察項目を決めるために使いましょう。
定期健診では何を確認する?
元気に見えるときでも、定期的な診察で体重や口腔、心音などを継続して確認できます。
少なくとも年1回を基本にする
AAHA/AVMAの予防医療ガイドラインでは、犬は少なくとも年1回の獣医師による診察を受けることが推奨されています。年齢や健康状態によっては、より頻繁な診察が適切です。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
身体検査で全身を確認する
【体調変化がある場合の注意】
- 診察では体重、体型、口腔、皮膚、目、耳、心臓・肺、腹部、関節などを確認します。前回の体重や心音と比較できることも定期受診の利点です。
検査内容は犬ごとに決める
血液検査、尿検査、画像検査などが必要かは、年齢、既往歴、身体検査の結果、症状によって異なります。「マルチーズだから毎年同じ検査」と固定しないようにしましょう。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
シニア期はより頻繁な確認を検討する
AAHAはシニア犬について、健康に見える犬も含め、より頻繁な診察を勧めています。具体的な頻度や検査内容はかかりつけ医と相談してください。
【健診時に伝えたいこと】
- 食欲・飲水
- 便・尿
- 咳・呼吸
- 活動量・歩き方
- 体重の推移
- 使用中の薬・サプリ
動物病院を受診する目安
受診の判断では犬種名より、症状の強さ、続き方、全身状態を確認します。
症状が続く・繰り返す
咳、下痢、嘔吐、食欲低下、歩き方の変化などが続く・繰り返す場合は早めに相談しましょう。
- 愛犬の年齢・体格・現在の状態に合っているか
- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
元気がなく食事や水が取れない
食べない・飲めない状態に加えてぐったりしている場合は、様子を見続けず動物病院へ連絡します。
呼吸が苦しそう
明らかな呼吸困難は緊急性がある可能性があります。Merck Veterinary Manualでも、呼吸困難は直ちに治療が必要になる問題の一つとして挙げられています。
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- 商品やサービスの表示・条件を確認できているか
- 費用だけでなく使いやすさ・続けやすさも比較する
意識・けいれん・強い痛みなど
意識を失う、けいれんが続く、強い痛みが疑われる、立てないなど急激な変化がある場合も速やかに動物病院へ連絡します。
【この記事は診断の代わりではありません】
受診時は「いつから・何回・どの場面で・普段とどう違うか」を具体的に伝えてください。
マルチーズの特徴をこのテーマに反映する
マルチーズとの暮らしでは、犬種の一般論をそのまま当てはめず、体格・被毛・活動量を家庭の環境へ置き換えます。小柄で軽く、長い白毛を持つ犬種です。 室内中心でも運動不足にならないよう、短い活動を日々続けます。
涙や口周りの汚れ、被毛のもつれ、皮膚まで乾かせているかを確認します。 日々の記録では食欲、排泄、歩き方、休み方を短く残し、いつもと違う変化が続くときは用品やしつけだけの問題と決めず、必要に応じて動物病院へ相談します。
この犬種で特に確認したいポイント
目の下の着色と目の異常を分けて見る
涙で目の下の毛に色が付いていても、その色だけでは原因は分かりません。いつから増えたか、左右で違うか、目を細めたり前脚でこすったりしていないかを確認します。痛そう、赤い、急に涙が増えた場合は、拭き取り用品を替えるだけで待たず受診を相談してください。
清潔な布等で無理なく扱える範囲を整え、こすって白さを取り戻そうとしません。目の近くへ家庭用の漂白剤や過酸化水素を使うのは避けます。目にかかる毛を整える時も、動く犬の顔を家庭のはさみで追わないようにします。
口の中は食べ方の変化からも確かめる
マルチーズでは歯周病への注意が必要です。日常の歯磨きを少しずつ練習し、できない部分は診察で相談します。口の小ささに合わない大きなブラシを無理に入れず、まず唇や歯へ短く触れる段階から始めてください。
口臭が急に強くなった、口へ入れた粒を落とす、片側で食べるといった変化は記録します。ドライフードを食べているだけで歯の管理が済むわけではありません。歯石を家庭の器具で削る方法も、けが等の危険があるため避けます。
コーミングの機会に皮膚と体形を見る
見る所:目と口の周り
| 観察すること | 湿り、赤み、食べ方 |
|---|---|
| 診察で伝える内容 | 開始時期と左右差 |
見る所:脇と脚の付け根
| 観察すること | 毛玉、擦れ、舐める動き |
|---|---|
| 診察で伝える内容 | 装具や服を使う場面 |
見る所:背中とお腹
| 観察すること | 毛の下の皮膚と体形 |
|---|---|
| 診察で伝える内容 | 体重の推移 |
見る所:排泄部
| 観察すること | 毛への付着と皮膚の状態 |
|---|---|
| 診察で伝える内容 | 便や尿の変化 |
ブラシで表面を整えるだけで終わらず、毛を分けて見ます。ただし嫌がる場所を強く引っ張って検査の代わりにしないでください。痛みが疑われる場所は、そのまま専門家へ伝えます。
小柄さを体調不良と取り違えない
同じ犬種でも成長と骨格は違います。小さいままだから理想的と考えず、子犬の体重が増えない、食欲が不安定、吐く等の変化は相談します。肝臓の血管等の問題で検査が必要になる犬もいますが、体の小ささだけで診断はできません。
食後に様子が変わる場合も、時刻と食べた物を記録します。ふらつきやけいれん、意識の変化があれば、撮影を優先して受診を遅らせないようにします。自己判断で主食の成分を制限することは避けてください。
定期健診は検査の内容を確かめる
診察時には体重、食べた量、歯磨きや顔のケアで困る点を持参します。元気に見える時の記録があると、その後の変化を比較しやすくなります。血液検査だけで目や歯等のすべての状態が分かるわけではありません。
検査を勧められたら、何を調べるか、結果によって何を変えるか、いつ再確認するかを聞きます。犬種に関連する病気の名前を見て、全検査を毎回一律に追加するのではなく、その犬の診察結果から決めてください。
家族で共有する観察メモを作る
一日の食事、排泄、活動の記録は短く続けられる形式にします。顔の写真を撮るなら、照明と角度をそろえると変化を説明しやすくなります。白い毛の色だけを比較せず、目を開けている様子や皮膚の状態も見ます。
受診先と時間外の連絡方法は、犬を世話する全員が確認できる場所へ置きます。普段と違う点を一人だけが抱えず、いつ誰が気付いたかを共有してください。ケア用品の追加より、変化を正確に伝えることが役立つ場面もあります。
参考資料:VCA Animal Hospitals「Maltese」/VCA Animal Hospitals「Eye Discharge (Epiphora) in Dogs」/VCA Animal Hospitals「Hepatic Microvascular Dysplasia」。確認日:2026年10月21日。



