犬が耳をかくときは、まず耳の外側から見える範囲を確認し、いつから、どの程度かゆがっているかを記録しましょう。耳をかく原因には外耳炎、耳ダニなどの寄生虫、アレルギー、異物などがあり、耳垢の増加や赤み、悪臭を伴うこともあります。犬の外耳道はL字型で、垂れ耳や耳毛が多い犬は通気しにくく、外耳炎が起こりやすいとされています。
強く耳をかく、頭を頻繁に振る、耳が赤く腫れている、悪臭や耳垢が増えている、痛がるなどの変化がある場合は、家庭で耳掃除を繰り返すのではなく動物病院で確認してもらいましょう。
犬が耳をかくときに自宅で確認したいこと
耳をかく回数だけでなく、耳の状態とほかの行動を一緒に確認します。
耳の赤みや腫れを見る
耳の入口や耳介に赤み、腫れ、傷などがないか、無理のない範囲で確認します。
耳垢の量や色を見る
普段より耳垢が増えていないか、色や状態に変化がないかを確認します。黒から茶褐色の耳垢が見られる場合もあります。
頭を振る回数を確認する
耳をかくだけでなく、頭を頻繁に振ったり傾けたりしていないか観察します。
耳以外のかゆみも見る
足先や顔、脇などもかゆがっている場合は、アレルギーなど耳以外の皮膚状態も含めて確認します。
「耳をかく」という行動だけで判断せず、耳垢・赤み・におい・頭振りなどを合わせて記録しましょう。
自宅での耳ケアは無理をしない
耳に異常があるときほど、自己流の耳掃除で刺激を増やさないことが大切です。
見える範囲を観察する
耳の奥まで器具を入れず、見える範囲の赤みや耳垢、においを確認します。
綿棒を耳の奥へ入れない
耳の奥を強くこすると傷つける可能性があります。耳の状態が気になる場合は獣医師に確認しましょう。
人用の薬を使わない
犬の耳に適した薬とは限らないため、人用の点耳薬などを自己判断で使用しないようにします。
強く嫌がったら中止する
痛みがある可能性もあるため、耳を触ると強く抵抗する場合は無理にケアしません。
耳掃除の頻度は一律ではありません
耳の形や体質、過去の病気によって適切なケアが異なります。かかりつけの獣医師から指示がある場合は、その方法と頻度に従いましょう。
こんなときは動物病院へ相談する
症状の強さや変化を見て受診を判断します。
強く耳をかいている
何度も耳をかく、頭を激しく振るなど、日常生活に支障が出るほどの様子がある場合は受診を検討します。
耳が赤く腫れている
耳介や耳の入口に明らかな赤みや腫れがある場合は、炎症などの可能性を考えます。
悪臭や耳垢が増えている
普段と違う強いにおいや耳垢の増加がある場合は、外耳炎などの確認が必要です。
出血や痛みがある
出血、強い痛み、触られることを嫌がるなどの症状がある場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
受診前に記録したいこと
- いつからかゆがるか
- かゆがる頻度
- 耳垢の量・色
- 赤み・腫れ
- におい
- 頭振り・痛み
まとめ|耳をかく原因を決めつけず状態を確認する
犬が耳をかくときは、耳の状態を確認しながら経過を記録し、異常が続く場合は動物病院へ相談しましょう。
耳の状態を観察する
赤み、腫れ、耳垢、においなどを確認します。
行動の変化を記録する
耳をかく回数、頭を振る頻度、痛がる様子などを記録します。
無理な耳掃除を避ける
耳の奥へ器具を入れたり、薬を自己判断で使ったりしないようにします。
異常があれば受診する
受診の目安
- 強いかゆみ
- 赤み・腫れ
- 悪臭・耳垢増加
- 頭を頻繁に振る
- 出血・痛み
- 症状の悪化
耳をかく症状が続く場合は、原因を確認するため動物病院で診察を受けましょう。

