犬と飛行機で移動するときの費用と事前確認ポイント

犬と飛行機で移動するときの費用と事前確認ポイント

犬と飛行機で移動するときは、人の航空券とは別にペット料金やクレートの準備費がかかります。ただし、金額を調べる前に、その犬、その便、その季節に預けられるかを確認する必要があります。

ここでは主に飼い主と同じ国内線で移動し、犬を預ける場合を扱います。犬だけを送る航空貨物、国際線、客室同伴の特別なサービスは、別の条件・見積もりで考えてください。

航空券を買う前に、犬とクレートの受付条件を確認する

販売会社の便名だけでなく、実際に運航する航空会社を確認します。共同運航便では、申し込み窓口と預かり条件が同じとは限りません。往路で利用できても、復路も同じ条件とは考えず両方を照合します。

犬種・年齢・健康状態・季節を伝える

犬種、月齢、体重、持病、妊娠の有無、服薬状況をそろえて問い合わせます。ANA国内線は対象の短頭犬種を5月1日から10月31日まで預からないなど、会社ごとに異なる制限があります。

JAL国内線の案内ではブルドッグとフレンチブルドッグを預からないなど、ANAの季節条件とは異なります。自分の犬が対象かは正式な犬種名や雑種であることも伝え、搭乗日の規則で確認してください。

「飛行機用」の商品表示だけで判断しない

クレートは航空会社が求める構造と、実際の便の機材に入る大きさの両方が必要です。犬が自然に立つ、向きを変える、休む空間を確保し、本体と犬を合わせた重量を伝えます。

貸出があっても希望サイズの在庫があるとは限りません。購入品を使う場合も、型番・外寸・重量を先に確認すると、当日使えず手荷物が増える事態を避けやすくなります。

航空会社が受け付けることと、その犬が無理なく移動できることは別です。

体調の不安がある場合は予定区間と預ける時間を獣医師へ伝え、移動方法を相談します。鎮静剤で乗り切る前提にはせず、処方薬も含めて航空会社の服薬条件を確認してください。

ペット料金は、会社・区間・支払い時期で変わる

2026年10月24日に確認したANA国内線の日本向け公式案内では、1個1路線当たり税込6,600円、一部路線は4,400円です。往復とも6,600円となる条件なら、犬の預かり分は13,200円になります。

同日に確認したJALの料金表では、2026年3月29日~10月24日搭乗分の東京―大阪は、クレート1個当たり通常7,700円、事前料金5,500円です。この条件で往復とも事前料金なら11,000円、通常料金なら15,400円です。

これは対象期間・路線を指定した料金例です。全国一律の相場でも、将来の料金保証でもありません。搭乗日が違う場合は該当期間の料金表を読み、事前支払いの対象便・期限も確認しましょう。

乗り継ぎは、便の数と料金の数が必ず一致するわけではない

JALの国内線料金表では、乗り継ぎはそれぞれの区間の料金が必要と案内されています。一方、ANAには出発地から最終到着地を1路線とする条件と、予約番号が分かれる場合などの例外があります。

往路に2便、復路に2便使う行程で、各区間に5,500円が必要なら5,500円×4=22,000円です。これは区間ごとに課金されると仮定した計算で、他社の乗り継ぎへそのまま適用しないでください。

 

乗り継ぎの見積もりには、全便名、運航会社、予約番号、乗り継ぎ時間を出します。料金の合計だけでなく、途中で犬を受け取る必要があるかも同時に確認してください。

旅行全体では、クレートと空港前後の費用も足す

人の航空券を安く買えても、犬と大きなクレートを運ぶために空港まで車が必要なら、移動費が増えます。駅や空港へ行く交通機関と、到着後に宿へ移動する手段を含めて計算します。

費用の区分 見積もりに入れるもの
犬を預ける料金 往復・全区間・必要なクレート数
初回の準備 適合するクレート、取り付け可能な給水器、敷材
地上の移動 空港への送迎、駐車、高速、到着後の移動
空港で増える荷物 空の自前ケースなどが手荷物条件を超える場合の費用
日程変更への備え 追加宿泊、預け先、航空券や送迎の変更条件

たとえばペット料金13,200円に、購入用品9,000円、犬のために増える地上移動費8,000円を足すと30,200円です。用品と移動費は架空の金額で、人の航空券・宿泊費などは別に必要です。

飛行中だけでなく、預けてから受け取るまでを準備する

通常の預かりでは、犬は飼い主の座席ではなく貨物室で過ごします。ANA・JALとも空調について案内していますが、屋外での搭載や外気温の影響もあり、自宅や客室と同じ環境を保証するものではありません。

家でクレートに少しずつ慣らし、使う給水器から飲めるか、敷材がずれないかを確かめます。おもちゃ、首輪、リード、保冷用品などを中へ入れてよいかは、絡まりや誤飲への注意も含めて会社の指示を確認します。

食事や薬の時間は、長い乗り継ぎ中も飼い主が世話できない可能性を前提に相談します。自己判断で一律に絶食させたり水を減らしたりせず、犬の状態と便の予定を獣医師へ伝えましょう。

当日の受付と、欠航・体調変化の対応も決めておく

必要な確認書や同意書、申し込み情報、連絡先を用意し、犬の受付締切に間に合うよう空港へ向かいます。人のオンライン手続きが済んでいても、犬のカウンター受付が不要になるわけではありません。

欠航や遅延では、犬をいつ受け取れるか、変更便へそのまま預けられるかを係員に確認します。追加宿泊が必要になった場合の同伴可能な宿や預け先も候補を持っておきましょう。

出発前に一枚へまとめる情報

  • 往復の便名、運航会社、乗り継ぎ、予約番号
  • 犬の受付条件、クレートと給水器の仕様
  • 全区間の料金、支払い期限、変更・取消の連絡先
  • 空港での受付場所と締切、送迎手段
  • 到着地の宿・預け先・受診先と、予定変更時の候補

到着後はすぐ観光へ向かわず、犬を受け取って状態を確認し、休める予定にします。呼吸や意識の異変、嘔吐などがあれば係員へ伝え、動物病院へ連絡してください。復路も同じ確認を行い、旅先での体調変化を前提に行程を見直します。

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