犬用レインコートを買う前は、デザインや価格だけで決めず、愛犬の体格、歩きやすさ、ハーネスとの相性、雨の日の使い方、洗いやすさまで確認しておくことが大切です。
レインコートは、雨や泥はねを減らすための用品ですが、着せれば必ず快適になるとは限りません。サイズが合わない、蒸れやすい、排泄しにくい、リードを付けにくいなど、実際に使ってから気づく不便もあります。
購入前は「サイズ」「動きやすさ」「防水・通気」「リード接続」「手入れ」「返品条件」の6点を確認すると失敗を減らせます。
まず「何のために買うか」を決める
レインコートの役割は、犬の体が雨で濡れることや、泥はねによる汚れを減らすことです。
ただし、顔、足先、お腹のすべてを完全に濡らさないものではありません。短毛犬で「帰宅後のタオル拭きを減らしたい」のか、長毛犬で「被毛の泥汚れを減らしたい」のかによって、必要な覆い方は変わります。
購入目的を先に決める
- 背中の濡れを減らしたい
- 胸・お腹の泥はねを減らしたい
- 長毛の汚れを減らしたい
- 風雨の強い日に使いたい
- 夜間散歩で視認性も確保したい
目的が曖昧なまま「一番覆う面積が広いもの」を選ぶと、着脱や洗濯が負担になり、使わなくなることがあります。
購入前に測るのは背丈だけではない
犬服やレインコートは、メーカーによって採寸位置が異なります。商品ページの採寸図を確認し、その図どおりに測ります。
Hurttaでは、レインコートやジャケットの採寸項目として背丈、首回り、胸回りを案内しています。背丈は首の付け根から尾の付け根、胸回りは前脚の後ろ付近の最も太い部分を測ります。
| 測る場所 | 確認すること |
|---|---|
| 背丈 | 首の付け根から尾の付け根まで |
| 首回り | 締め付けず、ずれすぎないか |
| 胸回り | 最も太い部分が収まるか |
| 脚まわり | 袖付きの場合、歩幅を妨げないか |
「S・M・L」だけで選ばず、必ず実寸とメーカーのサイズ表を照合してください。
レインコート選びの基準をさらに整理したい場合は、次の記事も参考になります。
立った状態だけでなく、歩く・座る・排泄する動作を想像する
サイズ表に合っていても、実際の動作で不便が出ることがあります。
動きやすさの確認ポイント
- 前脚を前へ出したときに袖が突っ張らないか
- 後脚の動きを妨げないか
- 座ったときに首や胸が締まらないか
- 雄犬・雌犬ともに排泄部を塞がないか
- 歩くたびに裾がずれないか
体型によっては、同じ体重でも合う形が異なります。胴長、胸が深い、脚が短い、被毛量が多いなどの特徴も考慮します。
ハーネスと一緒に使えるか確認する
雨の日も普段どおりハーネスを使う場合は、レインコートとの組み合わせを確認します。
商品によっては背中にハーネス用の開口部があるもの、レインコートの上からハーネスを着けるものなど仕様が異なります。
| 使い方 | 確認ポイント |
|---|---|
| 内側にハーネス | リード穴の位置が金具と合うか |
| 外側にハーネス | 厚みが増えてもサイズが合うか |
| 首輪のみ | 襟がリード接続を邪魔しないか |
Hurttaの一部レインコートでも、ハーネス用開口部の有無や対応サイズが製品ごとに異なります。購入前に写真だけでなく仕様欄を確認します。
防水性だけでなく「蒸れにくさ」も見る
雨を防ぐ性能が高くても、犬の体温や運動量、気温によっては内側が蒸れることがあります。
特に梅雨や夏の雨では、厚い裏地付きより軽量・裏地なしの方が使いやすい場合があります。反対に、冷たい雨や風の強い季節では、防風性や保温性も考えます。
季節に合わせて確認すること
- 裏地の有無
- 生地の厚さ
- 通気性
- 雨の侵入を防ぐ縫い目処理
- 首・背中・お腹の覆い方
「防水性が高い=すべての季節で快適」とは限りません。使う季節と散歩時間に合わせます。
反射材や視認性も雨の日は重要
雨天時は空が暗く、車や自転車から犬が見えにくくなります。早朝・夕方・夜間に使う場合は、反射材や明るい色も確認します。
ただし、反射材が付いていても、それだけで安全が確保されるわけではありません。普段どおりリードを使い、車道から距離を取るなど基本的な散歩管理は必要です。
洗濯方法と乾燥場所を買う前に確認する
レインコートは、雨だけでなく泥や道路の汚れが付きやすい用品です。洗えるかどうかだけでなく、どの方法で洗い、どこで乾かせるかを確認します。
Hurttaの製品でも、洗濯温度、乾燥機不可、柔軟剤不可などケア方法が指定されています。防水素材は製品ごとに扱いが異なるため、メーカーの洗濯表示に従います。
手入れで確認すること
- 洗濯機を使えるか
- 手洗い指定か
- 乾燥機を使えるか
- 柔軟剤を使ってよいか
- 完全に乾かせる場所があるか
濡れたまま玄関やバッグへ入れると、においや生地劣化の原因になりやすくなります。購入前に、散歩後どこへ干すかまで決めておくと続けやすくなります。
「洗い替えが必要か」まで含めて予算を考える
雨の日が続く地域や、毎日散歩する犬では、1着だけでは乾燥が間に合わないことがあります。
本体価格だけでなく、洗い替え、送料、交換部品などを含めて総額を確認します。
レインコートにかかる費用を整理したい場合は、次の記事で計算方法を確認できます。
返品・サイズ交換条件は注文前に確認する
犬用品は、試着後やタグを外した後、使用後には返品・交換できない場合があります。
注文前に確認すること
- 試着後でもサイズ交換できるか
- タグを外すと返品不可になるか
- 返送料は誰が負担するか
- 交換期限は何日以内か
- セール品も交換対象か
「少し小さければ交換すればよい」と考えず、先に返品・交換条件を確認します。
到着後は室内で短時間だけ試着する
届いたらすぐ雨の散歩へ出るのではなく、まず室内で試着します。
- タグを外す前にサイズを確認する
- 立った姿勢で首・胸・背丈を見る
- 数歩歩かせる
- 座る・方向転換する
- 排泄姿勢を取りやすいか見る
- ハーネスとリードを付けて干渉しないか確認する
無理に動かさず、固まる、嫌がる、歩き方が不自然になる場合は、サイズや形が合っているか見直します。
犬が着ることを嫌がる場合は徐々に慣らす
初めて服を着る犬では、レインコートそのものを嫌がることがあります。
いきなり長時間着せず、室内で短時間着るところから始めます。着せた状態で極端に固まる、転ぶ、パニックになる場合は、無理に散歩へ連れ出さないようにします。
「雨だから着せる必要がある」ことより、愛犬が安全に歩けることを優先します。
買わなくてもよいケースもある
すべての犬にレインコートが必要なわけではありません。
短時間の雨ならタオル拭きだけで困らない、犬が服を強く嫌がる、散歩後すぐ洗って乾かせるなど、家庭の条件によっては無理に購入しなくてもよい場合があります。
| 買うメリットが大きいケース | 代替しやすいケース |
|---|---|
| 長毛で泥汚れが多い | 短時間散歩で濡れが少ない |
| 雨の日も長時間歩く | タオル拭きで十分対応できる |
| 乾かす時間を減らしたい | 犬が服を強く嫌がる |
| 胸・腹部の泥はねを減らしたい | 散歩後すぐ洗える環境がある |
使い続けるうちに見直したいポイント
購入時に合っていても、体重変化、被毛量、成長、素材の劣化などで合わなくなることがあります。
- 縫い目から水が入る
- 留め具が弱くなった
- 生地が破れた
- 防水性が落ちた
- サイズがきつくなった
- 歩きにくそうになった
買い替え時の判断は、次の記事で詳しく整理しています。
購入前チェックリスト
- 何のために使うか決まっている
- 背丈・首回り・胸回りを測った
- メーカーの採寸図を確認した
- 歩行・排泄を妨げない形か確認した
- ハーネスとの併用方法を確認した
- 使う季節に合う厚さ・通気性か
- 反射材など視認性を確認した
- 洗濯・乾燥方法を確認した
- 洗い替えの必要性を考えた
- 返品・サイズ交換条件を確認した
レインコートは「サイズが合う」だけで決めない
犬用レインコートを買う前は、サイズだけでなく、歩きやすさ、排泄、ハーネスとの相性、防水・通気、手入れ、返品条件まで確認します。
愛犬の体型や雨の日の散歩時間によって必要な形は異なり、すべての犬に同じタイプが合うわけではありません。
購入前に「いつ、どのくらいの雨で、何を防ぎたいか」を決め、実寸と生活環境の両方に合うものを選ぶことが、使わなくなる失敗を減らすポイントです。
参考:Hurtta「How to find the right size?」「Mudventure Coat」「Monsoon Coat II」等、各メーカーのサイズ表・取扱表示


