犬のペット保険料は、すべての犬で同じではありません。商品、補償割合、犬種や体格、年齢などによって変わり、更新時に保険料が変わる商品もあります。
そのため、「犬の保険料は月○円」と一つの平均額だけで予算を決めるより、現在の月払・年払保険料と、今後の更新時の変化を確認して年間予算へ入れる方が実用的です。
ペット保険の年間予算は「保険料」だけでなく、「補償後も残る自己負担」と「補償対象外の診療へ備える予備費」を分けて考えましょう。
犬の保険料はいくらかかる?まず現在の見積額を確認する
ペット保険の保険料は、商品によって決まり方が異なります。公式の保険料表や見積もりでは、次のような条件によって金額が変わる商品があります。
- 犬の年齢
- 犬種や犬種区分
- 混血犬の場合の体重区分
- 補償割合
- 選ぶ商品・プラン
- 特約や割引の有無
実際の予算には、比較サイトや過去記事に載っている金額ではなく、加入中の契約書類または検討中商品の現在の公式見積額を使います。
月払なら12倍、年払ならそのまま年間保険料として記録する
年間予算を作る最初の作業は簡単です。月払契約なら月額を12か月分にし、年払契約なら実際の年払額をそのまま記録します。
| 支払方法 | 年間予算への入れ方 |
|---|---|
| 月払 | 月額保険料×12か月 |
| 年払 | 実際の年払保険料 |
例えば月額3,000円なら、単純計算では年間36,000円です。ただし、これは計算方法の例であり、犬の平均保険料を示す数字ではありません。
年払と月払で年間総額が同じとは限らないため、「月額×12」と年払保険料を比較する場合は公式の料金表で確認してください。
保険料は病院で支払う医療費と分けて管理する
ペット保険料は、動物病院で実際に支払った診療費とは別の支出です。家計簿では分けて管理すると、保険を維持する費用と医療そのものに使った費用が分かりやすくなります。
年間予算で分けたい項目
- 保険料:契約を維持するために支払う金額
- 医療費:診察・検査・薬・処置など病院で支払う金額
- 自己負担:保険を使っても自分で負担する部分
- 対象外費用:契約上補償されない診療や費用
保険に入っているから医療費がゼロになるわけではありません。保険料だけを家計に入れて、病院代の予備費をゼロにしないようにします。
補償割合が高いほど家計が有利とは限らない
ペット保険では、50%・70%など補償割合が異なるプランがあります。一般に補償割合が高いプランほど自己負担を抑えやすい一方、保険料とのバランスも確認する必要があります。
見るべきなのは、補償割合だけではありません。
- 毎月・毎年の保険料
- 通院が補償されるか
- 入院が補償されるか
- 手術が補償されるか
- 1日・1回・年間などの支払限度
- 利用日数・回数の制限
- 免責金額の有無
「70%補償だから必ず70%戻る」と単純に考えず、限度額・免責・対象外条件まで含めて確認します。
年齢が上がったときの保険料も確認する
現在の保険料だけで年間予算を決めると、翌年以降に支出が増えて驚くことがあります。商品によっては、契約継続時の年齢に応じて保険料が変わります。
加入前・更新前には、現在の年齢だけでなく、数年後の保険料表や更新条件も確認しておきましょう。
【長期予算で確認したいこと】
- 翌年の保険料はいくらになるか
- 何歳まで新規加入できるか
- 継続できる年齢に上限があるか
- 更新時に条件が変わる可能性があるか
- シニア期の保険料を家計で継続できるか
保険料が年齢とともに上がる場合は、「今払えるか」だけでなく「将来も継続できるか」で考えます。
通院・入院・手術のどこに備えたいか整理する
保険商品によって補償範囲は異なります。少額の通院が繰り返される場合に備えたいのか、入院・手術など大きな支出へ重点的に備えたいのかで、適する条件は変わります。
| 備えたい場面 | 確認する条件 |
|---|---|
| 通院 | 通院補償、日額上限、日数・回数 |
| 入院 | 入院補償、日額上限、年間日数 |
| 手術 | 1回上限、年間回数 |
商品名を先に選ぶのではなく、何に備えたいかを先に決めると比較しやすくなります。
免責と支払限度を確認する
免責金額が設定されている契約では、一定額まで自己負担になる場合があります。また、1日・1回・年間などの限度額や回数制限がある契約では、補償割合だけでは実際の自己負担を判断できません。
保険料の安さを比較するときは、「安くなった理由が補償条件の違いではないか」を必ず確認してください。
待機期間・既往症・対象外条件も予算に影響する
新規加入や乗り換えでは、申込日と補償開始日が同じとは限りません。商品によって待機期間が設けられている場合があります。
また、加入前からの病気や症状、特定の疾病について補償対象外などの条件が付くこともあります。
- 補償開始日はいつか
- 待機期間があるか
- 既往症の扱い
- 特定疾病・部位の不担保条件
- 更新時の条件
乗り換える場合は、現在の保険を先に解約して補償の空白が生じないよう、新契約の成立・補償開始条件を確認します。
健康診断や予防費は別予算を持つ
ペット保険では、健康診断や予防を目的とした費用などが補償対象にならない商品があります。
そのため、年間予算では保険料とは別に、健康診断、ワクチン、フィラリアやノミ・マダニ対策など、愛犬に必要な予防・健康管理費を用意します。
「保険に入ったから病院関係の積立は不要」と考えず、補償対象外と自己負担の両方に備えてください。
窓口精算と後日請求では一時的な支払額が違う
保険金の受け取り方も家計に影響します。対応病院で窓口精算できる商品では、条件を満たせば窓口で自己負担分を支払う仕組みがあります。
一方、後日請求型では、いったん診療費を全額支払い、その後に保険金を請求する場合があります。
後日請求になる場合は、保険に入っていても一時的に診療費全額を支払える資金が必要です。
年間予算は「保険料+自己負担用の予備費」で作る
ペット保険の年間予算を作るときは、保険料だけではなく医療用の予備費も別に設定します。
予算の組み立て例
- 年間保険料:現在の契約・見積額
- 予防・健康診断費:保険とは別枠
- 自己負担用予備費:家庭で設定
- 対象外診療用予備費:必要に応じて確保
例えば年間保険料が36,000円で、医療用に毎月5,000円を積み立てると仮定した場合、保険関係の固定費36,000円とは別に年間60,000円の予備資金を作る計算になります。これは予算作成方法の例で、推奨額や平均額ではありません。
保険料を節約するときは補償を先に削らない
家計負担を見直す場合、保険料だけを下げることを目的にすると、必要な補償まで減らしてしまう可能性があります。
まず現在の契約について、次の点を確認します。
- 現在の補償が自分の備えたいリスクと合っているか
- 不要な特約がないか
- 補償割合を変えた場合の保険料と自己負担
- 年払・月払で総額がどう変わるか
- 他商品へ変更した場合の既往症・待機期間
乗り換えは、保険料が安くなるかだけでなく、現在の健康状態で新たに加入できるかも重要です。
更新前に年間予算を見直す
保険契約は加入時に一度確認して終わりではありません。更新案内が届いたら、翌年の保険料と補償条件を確認します。
更新時チェック
- 翌年の保険料
- 補償割合
- 通院・入院・手術の範囲
- 限度額・回数
- 免責
- 更新条件
- 実際に1年間で使った医療費
前年の実績と翌年の条件を比べ、保険料と医療用積立の両方を更新します。


