アレルギー犬のための食事療法

犬のアレルギーにはアレルゲンがいくつかありますが、食物アレルギーはアトピー性皮膚炎などに比べればそれほど多いアレルギーではありません

しかし、だからこそ気づきにくいこともありますので、食事をすることでかゆがる、皮膚に炎症が起きる、涙目になる、消化器系が不調を起こすなどといった症状を起こした場合には早めに対処するようにしましょう。

食物アレルギーかな、と思った場合はまずはアレルゲンを突き止めることから始めましょう。一般的なドッグフードの中には、犬の食物アレルギーを引き起こす可能性が高い材料が入っていることがわかっています。

アレルゲンとしてよくあげられる食物は、牛肉、小麦、牛乳やチーズなどの乳製品、卵、鶏肉、トウモロコシ、大豆、酵母、添加物などです。

これらのアレルゲンを突き止めるためにも、はじめに12週間にわたり、たんぱく質と炭水化物を1:4の割合で、なおかついつもとは違う与えたことのないメニューを与えてみてください。

12週間はずっと同じ食事を与え続け、症状が改善してきたら元の食事に戻します

そこでアレルギーが再発した場合は、もともとの食事の中にアレルゲンとなるものが含まれていることになります

その場合は、新しいメニューが体に合っているのでそのまま与え続けるか、同じ食材の低アレルギー性ドッグフードに切り替えるなど対策を打ちましょう。

もしも12週間与え続けても症状が続いた場合は、また違う与えたことのないメニューを与えてみてください。アレルゲンがわかるまでそれを続けます。このようにしてアレルギーを引き起こしている原因がわかれば対策は簡単です。

また、特定の病気がある場合も食事療法は大変重要です。抗生物質などに頼らずとも、獣医の指導のもとで適切な食事やサプリメントをとることによって病状が改善されることがよくあります

通常の食事でも、添加物が含まれていないような良い自然食品は、犬の健康にとって非常に重要であり、天然の栄養価の高いものを食べると自然と毛並みもつやを取り戻します。

病気を防ぐためにも、犬が食べるドッグフードやおやつの質を見直してみてはいかがでしょうか

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アレルギー犬のための食事と、手作りレシピ

私達人間と同じように、犬にも食物アレルギーは存在します。通常、体が持っている免疫機能というものは、ウイルスや細菌などの病原体を排除するためのものですが、花粉や特定の食べ物の成分に反応して免疫機能が働くことがあります

アレルゲンを取り除くために涙や鼻水が出て、皮膚がかぶれたりするのですが、これがアレルギー反応と呼ばれるものです。

食物アレルギーは、大抵の場合たんぱく質が原因となって引き起こされることが多いのですが、犬によって何がアレルゲンになっているかは異なるのでまずはアレルゲンを確かめることから始めてみましょう。

アレルゲンを突き止めたら、そのアレルゲンが含まれていないフードに切り替えることが重要です。

今では、アレルギー犬に合わせたドッグフードや栄養食なども販売されていますが、毎日のことを考えて飼い主自ら食事を作ってあげることも多いようです。

なぜなら、アレルゲンだからといってそれを避けて別の食材ばかり食べていると次はその食材がアレルゲンになってしまう可能性があるからです。

栄養が偏ると体の免疫力が低下しますから、余計にアレルギー反応は激しくなるかもしれません。

必要な栄養素や犬の年齢などに合わせたカロリーなどの計算が必要となり、塩分などをはじめとした栄養素も人間と違うため注意が必要ですが、手作りレシピによる食事によって、アレルギーが改善されたという報告が多数ありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ご自分で手作りレシピを作っている方の中には、「食材循環方式」を取り入れている方がいます。

食材循環方式というのは、2週間から1ヶ月ごとにたんぱく源となる肉の種類や、炭水化物現となる食材を切り変えていく方法です。

この方法を続けることで、アレルゲンの数も減り、食べられない食材が減るというメリットがあります。

また、人間と犬とでは必要な種類の栄養素や量が違いますので、正しい知識を持つことが必要です。

専門的な知識がないとなかなか難しい、犬のための手作りレシピ。ぜひ、獣医と相談しながら適切な方法で作ってあげてください。

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犬のアレルギー対策!ドッグフードの選び方

犬の実に3割程度は、アレルギー・アトピー持ちだといわれています。その原因としては、「体質」と「食事」が大半を占め、ドッグフードやおやつがアレルギーの引き金になっている場合は改善する余地も十分にあります

ただし、食事が原因でない場合もありますので獣医さんとじっくりと相談しながら対処法を提案してもらうことをおすすめします。

アレルギー反応として、どのような反応がみられますか?以下のような場合は、食事アレルギーの可能性があります。

まず、全身に小さな蕁麻疹のような湿疹がみられる場合。食事以外のアレルギーでは、お腹など部分的に湿疹が起きることが多いのですが、食物によるアレルギーは全身に湿疹がみられます

かゆみが他のアレルギーよりも強いことも特徴です。全身ということは腸の中でもアレルギーは起こっており、頑固な下痢をしていることもよくあります

また、ステロイドで治療を行ってもあまり効果が得られない場合は食物によるアレルギーの可能性が高いです。

いつもあげていたおやつやドッグフードの中にアレルギーの原因があることがわかったら、どの食べ物に反応を起こすのかを把握してその食べ物を含まないドッグフードを選ぶことが大切です。

ドッグフードには原材料が記載されていますから、記載されているものを必ずチェックしてから選ぶようにしましょう。

また、体質から改善していくことも大切。皮脂の分泌を促しているのは、ビタミンやミネラルなどの栄養分です。

毎日のバランスが偏ってしまうことがアレルギー発症のリスクにもなり得るので、毎日の食事にビタミンやミネラルなどを配合したアレルギー専用サプリメントを加えることで体質は改善するでしょう。

手作り食に加えるサプリメントと、ドッグフードに加えるサプリメントがありますから、担当の獣医と相談しながら適切な方法で栄養を与えるようにしましょう。

アレルギーを改善するためには、日々の努力が重要です。根気よくアレルギーと付き合いながら改善を目指しましょう。

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アレルギー持ちの犬におすすめのフードとは?

犬がアレルギー反応を起こすのは、空気中のアレルゲンや、元々の体質、ノミやダニなどが原因として考えられます

しかし、毎日食べているドッグフードがアレルギーの原因となっている場合もあるので、きちんと見分けることが大切です。担当の獣医さんに相談してその症状を見てもらうといいでしょう。

ドッグフードやおやつなどがアレルギーの原因となっている場合、かゆみがよくみられる部位は耳です。季節関係なくかゆみが発生し、頻繁に再発する外耳炎がみられる場合は特に食物アレルギーの疑いが強いといえるでしょう。

一部だけでなく、お腹、わき、胸など全身に湿疹やかゆみが現れるのも、食物アレルギーの大きな特徴です。腸の中にもアレルギーが発生しているため、頑固な下痢を繰り返します。

アレルギー反応を起こすものとしては、牛肉、鶏肉、卵、大豆などのたんぱく質、小麦、トウモロコシ、オートミールなどの炭水化物、着色料や保存料などの添加物のすべてが考えられます。

検査でもある程度は何にアレルギー反応を起こしているのかを知ることはできますか、検査結果は残念ながら確実とはいえません

疑わしい食べ物を一切与えないようにしたら皮膚炎がよくなるか、逆に、しばらく与えないでおいて疑わしい食物を与えたときに皮膚炎が悪化するかどうかを確認し、アレルギーの原因を探りましょう

アレルギーを持つ犬にとって、脂質の良い魚ベースのドッグフードを与えることが改善のきっかけとなります

犬は本来肉食なので肉を与えると消化吸収は良くなりますが、牛肉や豚肉に含まれる飽和脂肪酸と呼ばれる脂質を与えすぎると体内の炎症を悪化させる物質が増えてしまいアレルギー症状は悪化します。

一方魚に含まれている不飽和脂肪酸という脂質は、皮膚の炎症を抑える働きがあります。

そのため、アレルギー持ちの犬には魚をベースにしたドッグフードがおすすめです。添加物の少ない国産のオーガニックフードなどを選ぶのもおすすめ

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