犬用の自動給水器にかかる費用は、本体価格だけではありません。交換フィルター、交換ポンプ、電気代、送料、洗浄用品、故障時の部品交換まで含めて考えると、購入後に必要な総額を把握しやすくなります。
同じ自動給水器でも、シンプルな循環式と、UVC除菌、アプリ連携、カメラなどを備えた高機能モデルでは本体価格が大きく異なります。さらに、専用フィルターの交換頻度や部品価格によって、1年後の総費用も変わります。
比較するときは「本体価格+1年間のフィルター代+電気代+交換部品」の合計で考えるのがポイントです。
自動給水器の費用は4つに分ける
- 本体購入費
- 交換フィルターなどの消耗品費
- 電気代
- 故障・劣化時の交換部品費
初期費用が安くても、専用フィルターが高い、交換頻度が短い、ポンプを定期的に交換する必要がある製品では、長期の総額が高くなることがあります。
本体価格は機能によって差が大きい
2026年10月時点の一例として、PETKIT日本公式では、シンプルな自動給水機が5,800円、別モデルでは7,800円・8,800円・13,600円・15,500円・16,500円などで販売されています。
カメラ付きの高機能モデルでは39,700円の製品もあります。
本体価格が変わりやすい要素
- 容量
- ポンプ方式
- 静音性
- ステンレスなどの素材
- UVC除菌機能
- アプリ連携
- 飲水記録
- カメラ機能
これらは一社の公式価格例であり、自動給水器全体の全国平均ではありません。メーカー、販売店、時期、セールによって価格は変わります。
「安い本体」を選ぶ前にフィルター代を見る
循環式の自動給水器では、毛やほこり、においなどを取り除くため交換フィルターを使う製品があります。
このフィルターは消耗品なので、本体を使い続ける限り定期的な費用になります。
2026年10月時点のPETKIT公式例では、一部の自動給水機用フィルターが3枚1,950円で販売されています。
フィルター交換頻度で年間費用が変わる
同じ公式例では、3枚セットのフィルターが約6〜12週間分と案内されています。単純計算すると、1枚あたりの使用目安はおよそ2〜4週間です。
別モデル用のフィルターでも、4枚で約8〜16週間分とされており、交換時期は使用状況によって幅があります。
年間コストを出すときは、「1箱いくらか」ではなく「1年に何箱必要か」で計算してください。
年間フィルター代の計算方法
たとえば3枚1,950円のフィルターを、1枚3週間で交換すると仮定します。
1年間は約52週間なので、52÷3=約17.3枚が必要です。
3枚セットなら年間で約6箱必要になるため、単純計算では1,950円×6箱=11,700円です。
ただし、これは特定製品を使い、3週間ごとに交換すると仮定した計算例です。実際は交換頻度、セット数、販売価格によって変わります。
交換ポンプの費用も確認する
循環式給水器のポンプは長く使える場合もありますが、故障や劣化で交換が必要になることがあります。
2026年10月時点のPETKIT公式では、対応する交換ポンプが2,000円、食洗器対応タイプが2,400円、UVC付きでは2,600〜2,800円などで販売されています。
購入前に確認
- 交換ポンプが単品購入できるか
- ポンプ価格はいくらか
- 旧モデルでも部品供給が続くか
- 保証期間内なら無償対応になるか
ポンプが壊れたら本体ごと買い替える製品もある
交換部品が販売されていない製品では、ポンプだけ壊れても本体一式を買い替えることがあります。
本体価格が安くても、部品供給がないと長期では割高になる場合があります。
購入前に「フィルターだけでなくポンプも買えるか」を確認しておくと安心です。
電気代は消費電力から計算できる
電動式の自動給水器では電気代も発生します。
電気代は次の式で概算できます。
電気代の計算式
消費電力(W)÷1,000 × 使用時間(時間)× 電気料金単価(円/kWh)
たとえば消費電力2Wの給水器を24時間365日動かす場合、年間消費電力量は約17.5kWhです。
ここへ家庭の電気料金単価を掛けると年間電気代を計算できます。
電源アダプターが別売りの場合がある
本体にUSBケーブルは付属していても、コンセントへ挿す電源アダプターが付属しない製品があります。
実際にPETKITの一部製品でも、USB給電で電源プラグは付属しないと案内されています。
自宅に適合するアダプターがなければ、その購入費も初期費用へ含めます。
通販の商品価格だけを見ず、「届いたその日に使うために追加で必要なものがないか」まで確認してください。
送料を含めると消耗品の単価が上がることがある
交換フィルターを通販だけで購入する場合、商品代とは別に送料がかかることがあります。
少量を頻繁に注文するより、使用期限や保管場所に問題がなければ複数セットをまとめて購入した方が送料負担を抑えられる場合があります。
ただし、大量に買って本体を先に買い替えるとフィルターが余る可能性もあります。
定期便は割引だけでなく解約条件も確認する
交換フィルターには定期購入サービスが用意されていることがあります。
2026年10月時点でPETKIT公式では、一部消耗品の定期購入に5%割引が設定されています。
定期便を使う場合は、割引率だけでなく配送頻度、変更・休止・解約方法も確認します。
洗浄用品にも小さな維持費がかかる
自動給水器は水を循環させていても、容器やポンプ内部の洗浄が不要になるわけではありません。
スポンジ、細いブラシ、ポンプ清掃用ブラシなどを用意する場合は、その費用もわずかですが維持費になります。
食洗器対応なら手入れ時間を減らせる場合がある
食洗器対応の部品を採用したモデルでは、手洗いの負担を減らせることがあります。
一方で、本体価格が高くなる場合があるため、「本体差額」と「毎回の掃除にかかる手間」を比較して選びます。
費用だけでなく、継続して清潔に使えるかも重要です。
容量が大きいほど必ず得とは限らない
大容量モデルは給水回数を減らしやすい一方、本体価格が高くなったり、設置面積が増えたりすることがあります。
水を多く入れていても、衛生管理のために水交換や容器洗浄は必要です。
容量を決めるときのポイント
- 犬の体格
- 多頭飼いか
- 1日の飲水量
- 留守番時間
- 毎日どこまで清掃できるか
多頭飼いではフィルター交換が早まることがある
複数の犬が使うと、水へ毛・唾液・食べかすなどが入りやすくなります。
メーカーの交換目安より早くフィルターが汚れる場合もあるため、多頭飼いでは年間消耗品費を少し多めに見積もると安心です。
高機能モデルはアプリ・カメラの必要性を考える
飲水記録、アプリ通知、カメラなどを備えた製品は、飲水状況を確認したい家庭では便利です。
ただし、単に「いつでも水を飲めるようにしたい」だけなら、すべての機能が必要とは限りません。
使わない機能へ追加費用を払っていないか確認します。
自動給水器だけに頼らない
停電、ポンプ故障、コード抜け、水切れなどで給水できなくなる可能性があります。
長時間の留守番では、自動給水器とは別に通常の水皿も用意しておくと、故障時のバックアップになります。
予備の水皿は大きな費用ではありませんが、安全面では重要な準備です。
保証期間も価格の一部として考える
本体価格が同程度なら、保証期間や部品供給、問い合わせ窓口も比較します。
メーカー保証がある製品では、保証条件に該当する故障なら修理・交換費を抑えられる場合があります。
購入日を証明できる納品書や注文履歴は保管しておきます。
買い替えまで含めて3年程度で比較する
自動給水器を長く使う予定なら、1年だけでなく複数年の総費用を試算すると比較しやすくなります。
| 費用項目 | 計算方法 |
|---|---|
| 本体 | 購入価格 |
| フィルター | 年間必要数 × 単価 × 使用年数 |
| 電気 | 年間消費電力量 × 電気料金単価 × 使用年数 |
| 部品 | ポンプ等の交換予定額 |
| 送料 | 消耗品注文回数 × 送料 |
総費用の計算例
仮に、本体8,000円、年間フィルター代8,000円、年間電気代を自宅の契約単価から500円、3年間で交換ポンプ2,500円と見積もる場合を考えます。
3年間の概算は、8,000円+8,000円×3年+500円×3年+2,500円=36,000円です。
この金額は計算方法を示す架空例です。特定商品の実売総額や全国平均ではありません。
購入前の見積もりで確認したいこと
- 本体価格はいくらか
- フィルターは何枚付属するか
- 交換フィルター1枚あたりはいくらか
- 交換目安は何週間か
- 交換ポンプを単品購入できるか
- ポンプはいくらか
- 電源アダプターは付属するか
- 送料はいくらか
- 保証期間は何年か
- 消耗品が今後も入手できそうか
年間費用を比較するときは条件をそろえる
複数製品を比較する場合は、「本体だけ」「フィルターだけ」を別々に比べるのではなく、同じ期間で総額を出します。
たとえば1年間で比べるなら、本体、1年分のフィルター、電気代、必要な追加部品まで同じ条件で足します。
2年目以降は本体代が不要になる一方、フィルターと電気代は続きます。
あわせて確認したい関連記事
費用だけでなく、原因や受診判断もあわせて確認すると、必要な検査・準備を整理しやすくなります。
自動給水器の総費用は本体より消耗品が効いてくる
自動給水器は、安いモデルなら数千円台から購入できる一方、高機能モデルでは数万円になる製品もあります。
しかし、長く使うほど重要になるのは交換フィルターやポンプなどの維持費です。
購入前に「本体+1年分の消耗品」で一度計算し、さらに2〜3年使った場合の総額まで出しておくと、価格だけで失敗しにくくなります。


