ペット用酸素室を選ぶときは、料金だけでなく、「愛犬の体格に合うケージか」「自宅に設置できるか」「必要な酸素環境を維持できるか」「故障や停電時に相談できるか」まで確認することが大切です。
酸素室は、呼吸器や心臓の病気などで在宅酸素ケアが必要になった犬に使われることがあります。自己判断で導入するのではなく、まず主治医に必要性や使い方を確認してください。
選ぶ順番は「獣医師へ確認 → ケージサイズ → 設置場所 → 料金 → 酸素濃度管理 → サポート → 返却条件」です。
まず主治医に「在宅酸素が必要か」を確認する
呼吸が苦しそうだからといって、すべての犬に同じ酸素濃度・同じ使い方が適するわけではありません。
原因となる病気、重症度、呼吸状態、併用治療によって必要な管理は変わります。
導入前に確認したいこと
- 自宅酸素療法が必要な状態か
- ケージ内で使うか、マスク吸入を使うか
- 使用時間の目安
- 悪化時に受診する基準
- 夜間・休診時の受診先
料金は「基本料金+レンタル料金+配送関連費」で見る
テルコムの2026年10月時点の料金では、基本料金は9,900円です。
関連する確認事項は、犬用酸素室のレンタル費用はいくら?購入との違いも比較でも詳しく整理しています。
これに、選んだプランのレンタル料金と、必要に応じて配送・回収・設置サービスなどが加わります。
小型ケージは1日1,320円、月上限19,800円の例
テルコムの小型ケージプランは、目安体重約5kgまでです。
15日未満は1日1,320円、同一月内で15日以上利用すると月上限19,800円となっています。
小型ケージの大きさは幅60×奥行40×高さ40cm、重さは8kgです。
中型ケージは1日1,980円、月上限29,700円の例
中型ケージプランは、目安体重約10kgまでです。
15日未満は1日1,980円、15日以上は月上限29,700円です。
ケージサイズは幅80×奥行55×高さ55cm、重さ16kgです。
大型犬ではケージなしプランも確認する
大型犬など、用意されたケージへ入らない犬では、ケージなしプランが用意されている場合があります。
テルコムでは、酸素濃縮器・酸素濃度計・マスク吸入セットを含むケージなしプランがあり、料金は小型ケージプランと同じ1日1,320円、月上限19,800円です。
大型犬だから単純に大きな囲いを作ればよいわけではありません。広すぎる空間では十分な酸素濃度を保てない場合があるため、事業者と獣医師へ確認してください。
ケージサイズは体重だけで決めない
体重は目安ですが、長時間過ごす場合は、伏せる、寝返りする、水を飲むなどの動作ができる広さも必要です。
テルコムでは、食事・水・トイレをケージ内へ入れる場合、5kg未満でも中型ケージを勧めています。
犬が落ち着いて入れるか確認する
酸素室へ入ること自体を嫌がり、興奮して呼吸が荒くなる犬もいます。
導入時は無理に押し込まず、主治医やレンタル事業者へ相談しながら慣らします。
設置場所を先に測る
酸素室はケージだけでなく、酸素濃縮器を置くスペースも必要です。
テルコムの酸素濃縮器は幅36.5×奥行31.2×高さ58cm、重さ16kgです。
ケージと機器の両方を置き、通路をふさがず、操作や清掃ができる余裕を確保します。
エアコンや扇風機の風が直接当たらない場所に置く
テルコムでは、ケージへエアコン、扇風機、ヒーター、窓からの風が直接当たると酸素濃度が下がる場合があると案内しています。
設置場所は「空いている場所」ではなく、風や室温管理まで考えて決めます。
運転音を確認する
酸素濃縮器には一定の作動音があります。
寝室など静かな場所では音が大きく感じられる場合があります。
テルコムでは、延長ホースを使って酸素濃縮器とケージを最大約9m離して設置できると案内しています。
消費電力も確認する
テルコムの酸素濃縮器は、50Hzで約220W、60Hzで約240Wです。
長時間使用する場合は、レンタル料だけでなく電気代も継続費として考えます。
酸素濃度計が必要か確認する
ケージ内の酸素環境を確認するため、酸素濃度計をレンタルできるサービスがあります。
テルコムでは、小型・中型ケージプランで酸素濃度計は1日220円のオプションです。
ケージなしプランではセット内容に含まれています。
地方発送では酸素濃度計の無料期間がある場合もある
テルコムの地方発送では、酸素濃度計は到着日を含む3日間無料で、4日目から1日220円と案内されています。
地域や契約方法によって条件が異なるため、申込時に確認します。
配送・回収費を含めて見積もる
取扱店がある地域では、テルコムの配達料金は6,600円から、回収料金も6,600円からです。
取扱店がない地域への梱包送料は8,800円からで、返送時の送料は利用者負担となります。
初期費用で確認
- 基本料金
- 初月レンタル料金
- 配送料
- 設置サービス
- 酸素濃度計
- 返却時の送料・回収費
設置サービスの有無を確認する
機器が大きく、自力での組み立てや設置が難しい家庭では、設置サービスがあるか確認します。
テルコムでは、取扱店がある地域で設置サービス6,600円からの案内があります。
ケージ組み立て、使用場所への設置、使用環境の確認などが含まれます。
地方発送は自分で設置する場合がある
取扱店のない地域では、宅配便で機器が届き、利用者自身で説明書に沿って設置する場合があります。
訪問設置がない場合でも、電話サポートを受けられるか確認します。
サポート受付時間を確認する
在宅酸素は夜間や休日も使う可能性があります。
テルコムの問い合わせ窓口は年中無休で、通常9時〜18時、年末年始は9時〜17時と案内されています。
24時間電話対応ではないため、夜間に容体が悪化した場合の動物病院も事前に確認しておきます。
機器サポートと獣医療は別です。酸素室の操作相談先だけでなく、犬の呼吸が悪化したときに受診できる夜間救急病院も確認してください。
故障時の対応を確認する
酸素濃縮器が動かなくなった場合に、電話で操作確認ができるか、機器交換に対応できるかを確認します。
テルコムでは、復旧操作でも改善しない場合は担当店舗への連絡を案内しており、長期利用時は状態に応じて機器交換を行うとしています。
停電時の対策を確認する
酸素濃縮器は電源がなければ動作しません。
停電時にどうするか、主治医とレンタル事業者へ事前に確認します。
テルコムでは、一部店舗で移動用ポータブル電源を11,000円でレンタルするオプションがあります。
ポータブル電源の持続時間も確認する
テルコムの案内では、1000W以上のポータブル電源で満充電から約2時間使用可能とされています。
長時間停電では足りない場合があるため、近隣動物病院への移動手段も準備します。
車のコンセントで使えるとは限らない
テルコムの酸素濃縮器は家庭用電源での使用を前提としており、車のコンセントでの使用は控えるよう案内されています。
通院や避難時に酸素が必要な犬では、移動方法を事前に主治医へ相談します。
24時間連続運転に対応しているか確認する
長時間の在宅酸素が必要な場合は、連続運転の可否を確認します。
テルコムの現行酸素濃縮器は、24時間365日の連続使用を前提とした設計と案内されています。
使用していなくても返却まで料金が発生する場合がある
「今日は使っていないから無料」になるとは限りません。
テルコムでは、未使用でも返却日までレンタル料金が発生します。
症状が改善して使用を終了した場合は、返却日程を早めに相談します。
月をまたぐと料金計算が変わる
テルコムの料金は月単位で計算され、同月内で15日以上使うと月上限が適用されます。
月末から翌月へまたいで使う場合は、各月の利用日数ごとに料金が計算されます。
導入時に「2週間使う場合」「1か月使う場合」「月をまたぐ場合」の3パターンで見積もってもらうと分かりやすくなります。
プラン変更時の手数料も確認する
犬の状態や体格に応じて、小型ケージから中型ケージへ変更する場合があります。
テルコムではレンタル中のプラン変更が可能ですが、別途手数料が発生します。
破損時の費用負担を確認する
レンタル品を犬が噛んだ、ケージを破損したなどの場合に修理費がかかることがあります。
テルコムでは、利用者の故意・過失による破損は程度に応じて修理費負担が発生する場合があるとしています。
返却方法まで契約前に確認する
地方発送では、届いた段ボールを返却時にも使用する場合があります。
梱包材を捨ててしまうと返却時に困るため、契約終了まで保管します。
酸素室内の温度・湿度にも注意する
透明なケージ内は、室温や犬の体温によって暑くなる場合があります。
関連する確認事項は、犬用酸素室とは?自宅レンタルの仕組み・費用・利用時の注意点でも詳しく整理しています。
酸素濃度だけを見ず、犬が暑そうにしていないか、呼吸状態が悪化していないか観察します。
温度管理方法は製品の説明と主治医の指示に従います。
酸素室を密閉しすぎない
自作ケージを使う場合などに、酸素を逃がしたくないからと完全密閉するのは危険です。
犬が吐いた二酸化炭素を排出できる構造が必要です。
自作する場合は、レンタル事業者が想定する構造・広さ・換気条件を必ず確認します。
苦しそうな状態を酸素室だけで様子見しない
酸素室は治療そのものの代わりではありません。
呼吸数が増える、舌や歯ぐきの色がおかしい、横になれない、ぐったりする、意識状態が悪いなどの変化があれば、主治医や救急病院へ連絡してください。
契約前チェック表
次の項目を順に確認すると、判断漏れを減らしやすくなります。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 医療 | 主治医から在宅酸素の指示・使い方を確認したか |
| サイズ | 体格・寝返り・水やトイレの設置に合うか |
| 設置 | ケージと濃縮器を置けるスペースがあるか |
| 料金 | 基本料・日額/月額・配送・回収を含めたか |
| 測定 | 酸素濃度計が必要か、料金はいくらか |
| 電源 | 停電時・移動時の対応を決めたか |
| サポート | 受付時間・故障時の連絡先を確認したか |
| 返却 | 返却日までの料金・送料・梱包条件を確認したか |
酸素室は「必要なときに安全に使い続けられる体制」で選ぶ
ペット用酸素室は、安いプランを選ぶだけでは十分ではありません。
関連する確認事項は、老犬用ペットカートの選び方|介護する人と愛犬が使いやすいものを選ぶでも詳しく整理しています。
主治医の指示を前提に、愛犬に合うケージサイズ、自宅の設置条件、基本料金と月額、酸素濃度管理、停電・故障対応、電話サポート、返却条件まで確認し、必要なときに安全に使い続けられるサービスを選んでください。